うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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たんぽぽすずめ。
長時間露出で残すアルプスの星の軌跡も我の青春
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たんぽぽすずめ。
山深き谷間の淵の上に建つ墓石碑に手を合わせど一人
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恣翁
怠さうにうねれる波を よろよろと 汚れし帆張る船ぞ越え来る
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たんぽぽすずめ。
目の前にガアガアと鳴く雷鳥は我を恐れず我はおどろく
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舞
天空の静寂満てる星々に煌めき消える流星のゆく
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河のほとり
ひとりのみ我もの思へば風立ちて草葉みだるる小野の夕影
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たんぽぽすずめ。
碧き虹照らす翼を折りて逝くアゲハへ天気雨よ降りたれ
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片井俊二
去る九月すだれに巻きし新聞紙 夏の干ばつ沈静伝う
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みなま
その昔不思議の国に住むという猫の皮肉な笑いの月が
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詠み人知らず
ありったけ 力出し切る 夕陽から発する熱に うなされる街
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しりか
青深く庭に色沿え桔梗咲く狭き世界に楽園の夢
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春納言
西日射す窓ぎわ眩しい残暑の香 溶ける身体にはじけるデラウェア
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たんぽぽすずめ。
青き虹咲かせる羽を収め逝くアゲハを土の上へ戻せり
10
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たんぽぽすずめ。
昼過ぎに朝露消えてねじ花となりし朝顔 美しきかな
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たんぽぽすずめ。
満月に渓谷浮かびサファイアの中で見ている如き静けさ
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聴雨
言一つけさ咲く花に掛け結ぶそを解きゆくやはらかき風
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詠み人知らず
ここ三日冷たい茶漬けで生きている 粗食 草食ふらふら歩む
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文麿
おとのへば日陰となりしアベリアに圍ひしたれば青空上がり
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熊埜御堂 直彦
西の空赤に染まらむ日輪は希有紅に濃ゆく染まりて
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熊埜御堂 直彦
地を照らす赤き日輪沈みけり漆黒の空闇が訪る
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