うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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音蔵 雅秀
二月に一度出される処方薬 増えるはあれど 減ることの無し
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音蔵 雅秀
和に海と書きて「なごみ」と 読ます店 おつな名前をつけるものかな
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天野まどか
夏風邪をひきて啜れる鼻ひとつ持ちて行きたる夕暮れの道
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天野まどか
達観は遂に叶わず日々迷うその連なりを吾と覚悟す
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畑中
自ずから掌を合わすものか杉の間へ夕日入らむとして輝くを
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畑中
帰り来て耳の垂れたる犬の名を思い出さんとしつつ眼を閉づ
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舞
五十年咲いて青葉の桜木にもう咲かぬのか歳と笑われ
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び わ
サークルのカタログ作り担当す意見まとめに配慮しきりに
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灰色猫
何もかもデータ通りに進む日の終わりに消えてしまえる鏡
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茂作
人目無き軒端に咲ける紫陽花を 妻が手折りて瓶にかざせり
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横井 信
週末の畑の前のバス停でそっと迎えるまぶしい夕陽
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天野まどか
黒々と建ち並びたるビル群を裟懸けに切る稲光かな
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天野まどか
遣る瀬無い怒りのごとき轟音に吾は慎むいかづちの夜
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ななかまど
夏来れば草かんむりが外されて明るき方へみどり萌えだす
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Aquarius
信じない時の存在幾つものアラーム音で動き始める
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天野まどか
確固たる根拠も無くて存在し吾たらしめる吾の営み
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天野まどか
初夏の光に揺れるそうめんの独り啜れる音が響けり
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天野まどか
昨年の記憶染みつく服を着てまた生きていく衣替えかな
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音蔵 雅秀
輩の集いし写真 届けらる 同じく老けしが 元気で何より
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舞
蕗の家 出でて迷った コロボックルか サッポロの街 狐一匹
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