うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
ぐんぐんと天へと伸びる春紫菀見つけた私のくちびるに雨
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松本直哉
山牛蒡ふさにみのりてうつくしくくろき果実に毒はらみたる
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うすべにあおい
鉋ひく 釘打つ音も なき家を建ち上げし見つ 過去を辿らん
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参田 三太
島影と 変はらぬ大き 黒船ぞ 水島港に 貨物船交ふ
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参田 三太
たおやかな 海・島・山に 蜃気楼 直線・直角 コンビナートは
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ながさき
上弦の 月はさやかに 微笑みて 横顔だけで 充分美人
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詠み人知らず
部屋にいて 寝転ぶ我の 視野の隅 見えては消えた ゴキブリを追う
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考塩
洪水ののちに晴れたる空のあお見上げる野うさぎ ひとみ尊し
1
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つゆくさ
幼き日 大事に大事に 持ち帰る 紙に包んだ 金木犀
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紫草
隙間から吹き込んでくる秋風に肌を晒してうたた寝の午後
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木蓮
怒ってる？ 問いたくもなる最近の自然の神は容赦がなくて
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詠み人知らず
なんだろうＣＭがいう「ダルおも」に 憑りつかれたか ただ疲れたか
10
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みなま
前線が近づいてるね頭重くだるいのおしてギボウシを伐る
6
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詠み人知らず
小鳥たち金木犀の舞台にて 歌って踊って食べて恋して
6
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詠み人知らず
高圧線の柵の中 柿の木が孤高に実る 青空を背に
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詠み人知らず
花も実も目立たぬように咲いている 犬酸漿は毒を秘めている
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秋日好
上弦の月をくるむは鰯雲 青背景の真珠の光沢
10
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河のほとり
萩花の色移すとはなけれども野を吹きわたる風ぞ身にしむ
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詠み人知らず
川中の 小さき岩で 白鷺が 素知らぬふうで 魚を待ちて
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廿枝みわ
今日も見た闇色の空ああ今日も星は流れてくれないんだな
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