うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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美津村
酒呑まぬ体に肝臓病みしこと納得せぬまま母は逝きたり
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詠み人知らず
微笑んで 涙もながし ときめいて はじらうもあり 今年のわたし
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詠み人知らず
欠けたものばかりこまごま流れつく川の岸辺を墓地と呼ぶ母
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詠み人知らず
たまご炒るわれの手もとに射してきぬひかりあかるき祖母の居ぬ夏
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野々花
過去形の母の愛した水仙を掃除済ませた仏間に活ける
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詠み人知らず
少年よ その暗闇から出ておいで キミの道は明るいはずだ
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詠み人知らず
出した歩の その先が野分とし すでにそこには 青き日控ゆ
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大河千紋
墨流し浮きぬ沈みぬただよひてまたとなき人の性ぞ知るらん
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松本直哉
君逝きし宵に三日月かかりしが今宵仰げば望にちかづく
7
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松本直哉
荼毘まぬがれて百合の花束君のなきうつろの室に咲きにほひたる
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詠み人知らず
悲しみが匂うようだわこの部屋は閉じ込められた思い出に満ち
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富鴨
くるくると廻る命に健気にも震える指で抗う子らを、
4
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松本直哉
桜みな裸木となるこのあした君のなき世をいかで渡らむ
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詠み人知らず
ケセラセラ 落ち込むことなどないんだよ 声が聞こえる もう１人の私
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詠み人知らず
凩の 心さすらいここかしこ 夕明かりに浮くさもあらばあれ
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山田杜魚
永遠に「既読」にならぬＴＡＬＫ画面ところでそこはいいところなのか
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野々花
日溜まりにふんわりと咲くたんぽぽは遠い昔の母の微笑み
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へし切
わかれ路の渕瀬に立てば哀しけれなごり恋しき君が面影
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松本直哉
胸もとにきつつなれにし帽子ありひつぎの君の息あるごとく
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松本直哉
死に近き君の手をとるひとときのそのぬくもりをむねにきざみつ
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