うたの一覧
(カテゴリー:挽歌 並び替え:新着順)
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大野 冨士子
憎しみを鍋に溜めたる茹でガエル結果はひとつ皆が知ってる
28
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山崎ふゆ彦
片耳の白磁のうさぎぼんやりと前眺めゐる父のごとくに
6
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南野くらみる
夕月夜 曉闇に 光待つ 流るる時の たゆみなしかな
2
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詠み人知らず
光だけ溢れてゐても眩しくて何も見えない闇と同じ
9
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詠み人知らず
片隅に影うづくまる人の繭つひに手も足も溶け失せ
6
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ななかまど
戦死した祖父への思い詠むノート母の残した涙が一つ
10
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夢士
西方の君を偲びて眉の月秋風吹きて三年過ぎしも
1
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大野 冨士子
その業は天知る地知る地獄知る いやその前に 衆人が知る
66
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只野ハル
受け取った喪中葉書を見返して参考にする文面を探す
18
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藍子
父一人残った実家の庭寂し金木犀も柿ノ木も無く
20
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藍子
金木犀実家に有ったその香り母を亡くして手入れも出来ず
11
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詠み人知らず
壇ノ浦み波風すさまじく観る眼も曳きずり籠む修羅もの
5
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赤石仙人
中學の門を後にし五十年今集ひ合ふ懷かしき友
6
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赤石仙人
故郷へ歸る車窓に眼をやれば思ひ出殘る青き山々
12
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大野 冨士子
カナリーのフィーシズ女 パラの井戸 名札に見えた ノータリンダよ
59
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詠み人知らず
亡き祖母の 三面鏡ゆ仄匂ふ 白粉の甘きに 面影嗅ぎぬ
19
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藍子
柿の実の色付く秋の小春日和にまたやって来た母の命日
23
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サヤ
お墓って暗くて怖いと思うからバルーン葬にしてもらいたい
9
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詠み人知らず
亡き人の思い出語る一時の 美談あふれる笑顔の爺様
7
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日置鳩子
曾祖母の墓に花を手向ければ秋風の触る耳の産毛に
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