うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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児島白汀
梅雨空に ひととき晴れ間 覗きおり 初夏の薫風 頬に和らぐ
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詠み人知らず
風迎え 竿差し渡る 常滑の 船頭の唄 清渓に似る
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中野美雄
神海の渡せる雲に入日さし彌響動もせる切岸の波
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美津村
貧しきを治めて貧しき領主ならむ荻の城跡雪割れの松
9
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美津村
茅葺き鐘楼門雨に湿りてしづかなり緑青色よき吊鐘つるす
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美津村
雨やみし朝の日差に茅の屋根いづこも激しく湯気あげはじむ
10
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美津村
合掌屋根の障子いづれも灯のともり雨の荻町夜ひそかなり
5
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美津村
実粒小さく穂の立つままに稔りをりあはれ狭田に稲さへ貧し
5
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詠み人知らず
豊かなる髪と気力と筋力は 神が呉れたか カネの代わりに
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やすむ
今度こそさようならだぜ大海原に罵詈雑言を浴びせて消える
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やすむ
私のこの私の絶望をプール帰りの小学生が見ている
4
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やすむ
さらに行く 私ごときの世界の果てでアントーニオにもらった団子
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やすむ
怒り さまよった末にまだ使えるビニール傘を砂漠で拾う
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二こ神
見とるるは 池に映りた 月の影 風通り過ぎ 我に戻るる
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さへき さうじん
久々に見たる予報の傘の絵に 此度こそはと祈る晴れ空
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まあさ
梅雨雲に ハグされたいと 紫陽花が でんでん虫に 打ち明ける朝
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秋日好
涼みゆく庭でうたのわ開いてるこれがお初と笑いたくなる
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灰色猫
かがり火に勇んで焼かる蝶々の如くに恋す人に出会えず
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宴
じっとりと蒸し暑い六月の日に銀竜草のひやりと白く
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宴
梅雨入りが宣言されたはずなのに新しい傘うらめしそうに
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