山桃さん
のうた一覧
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山裾に芽吹き萌せど春風は空のやちまた何迷うらん
平成二十四年三月二十二日
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今日の業なし終え仰ぐ夕雲の返しの歌や北の風
平成二十四年三月二十二日
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枯れ落ちてまあ明るさの冬木立もぐりて眠る椎の実くぬぎ
平成二十四年一月二十六日
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花桜はたちは暮れてとほ夜空燃ゆる紅葉の色怖るべき
平成二十三年十二月十四日
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しをり糸蜘蛛の流せば枯ら野にて幾よみかへすあらくさの帖
平成二十三年十二月十二日
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蜘蛛はいつもおしりから糸を垂らし...
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闇のふち越えよみがへる贄として何か失ふ回帰月食
平成二十三年十二月十一日
7
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のぼろ菊風に応えて飛びにけり綿雲なるの希み高かれ
平成二十三年十二月七日
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黄葉の降る晩秋の蕩尽にただ音もなき日暮れ山里
平成二十三年十二月六日
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そを知らず死にし人らをうらやみて荒れ野に咲けるひともとすすき
平成二十三年十月二十八日
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なまぬるき空を立処の雲までも鞘走りたきすすき篠原
平成二十三年十月二十七日
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やうやうに山羊追ひ帰る夕空に誰か放てる羊雲ぞも
平成二十三年十月二十五日
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めまとひの泪なめ來る夕暮れは花野たぶれて百點滿天
平成二十三年十月二十五日
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色をなみ小野のわたりの秋風の君嘆かへば末葉もみぢす
平成二十三年十月十七日
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散るちらぬさくらもみぢの夢まぎれきのふあひたるひとにわかれむ
平成二十三年十月九日
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青空を記憶できないわたくしにいま垂らさるる蜘蛛のしをり糸
平成二十三年十月六日
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秋風や昨日わかるる虫のこゑ今日はろばろと群竹を吹く
平成二十三年十月三日
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くるほしき山の緑ややうやうにしづ影さして夏ねむるらし
平成二十三年九月三十日
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風よんでながるる蜘蛛の糸すじのうねりの見えて朝うたにあふ
平成二十三年九月二十九日
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落日にせかるる秋の足元で待宵草の種を手に受く
平成二十三年九月二十七日
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川太る野分のあとは寄る辺なくあがりさがりの白鷺の群れ
平成二十三年九月二十三日
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