山桃さん
のうた一覧
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まぼろしのわたしさがして草枕結ぶことばの遊びに似たり
平成二十四年三月二十日
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冬銀河渦巻き散らす風花にひとひらまじる寒咲きの梅
平成二十四年一月二十九日
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褄押さへ初風しまく橋渡り飛騨川の面はちりめんの波
平成二十四年一月三日
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赤まんま朝遊びて秋の暮一炊のおぼろ夢の野に撒く
平成二十三年十二月十一日
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悩ましき剣士ありとふ薄葉の抜き身反り身に夜陰に乗れり
平成二十三年十月二十八日
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いつもつもこころにうかぶまぼろしのちるちるみちる青き国かも
平成二十三年十月九日
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文明のはじめの朝に歌ふまち いかに久しく待ちし歌ならむ
平成二十三年十月八日
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朝歌とふ都ありにきあけぼのを夕べうたへばしみじみかなし
平成二十三年十月七日
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朝歌は殷(正式には商)の都です。...
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絶命のカナリア踏めばまぼろしの坑道くらくよみゆく歌か
平成二十三年十月六日
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金糸雀わたくし雨の傘させば斜め上ゆく飛行機の影
平成二十三年十月六日
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とどまれぬものとしおもへ秋の実に逆しまに吹く風の道しるべ
平成二十三年十月三日
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虫鳴いて筆おく秋の夜長かなどのドア開けていづるこの部屋
平成二十三年十月三日
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毀たるるものをとどむるひそやかな番匠はあれな人の心に
平成二十三年十月二日
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まだ秋はわがものならぬにぎはいのとほくのぞめる紅葉坂道
平成二十三年九月三十日
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朝戸出に山越えの日の光あびすべてうべなふこがね国原
平成二十三年九月二十七日
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かなしみを歌ふにあらね胸さわぐ黒蝶吐けばさらにかなしも
平成二十三年九月二十七日
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絶望と希望のサンバ舞ひにけりこの道とほるものみなことごとく
平成二十三年九月二十七日
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花よりも希望の種のかそけさを灯して渡れ生々流転
平成二十三年九月二十七日
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細部より真芯を穿つことばもてゆるりほどけるかたつむりかな
平成二十三年九月二十六日
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神の手の青き木の実を摘みしとき楽園とほく思ひ出づるかも
平成二十三年九月二十五日
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