ななし野さん
のうた一覧
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チェリストの慈愛をもって抱きしめよ音色のことはあとでいいから
平成二十一年九月三日
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一点の疑いもなく青ければ君の安否を問いたい空だ
平成二十一年九月二十四日
12
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追い討ちをかけて雨打つ道端に無念の花の白い十字架
平成二十一年十月二十六日
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あてもなく旅をしたがるそのこころ できるだけ北行けるだけ西
平成二十二年一月十二日
12
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来る者を拒まずさりとて追いもせず城の主は緑を愛して
平成二十一年十二月二十八日
9
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オリオンの傾く夜更けに傍受する世界のどこかの君の心音
平成二十一年九月二十四日
8
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君に読む嘘物語 水色の真理混じれば射てよシリウス
平成二十一年九月二十七日
8
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トレモロの落ち葉止まない秋の日に短く捨てたサヨナラでした
平成二十一年十月十九日
8
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春という現象でした ほろほろと武装を解かれ桃色になる
平成二十二年三月一日
8
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まばたきの度シャッターは切られゆき今このときが美しくあれ
平成二十一年九月二日
7
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ほとぼりを諌めてわが身を打つ雨を今日は聖書の一節として
平成二十一年九月二十四日
7
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南天の実ひとつずつにうちあけてもうヒヨドリにたべさせたい恋
平成二十一年十月十一日
7
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麗しき文体模倣の使い手よ傷つくことの嘘をおしえて
平成二十二年三月一日
7
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やみくもなまっすぐが好きチョロQを指の先から放つその時
平成二十二年三月四日
7
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手品師に抗っている鳩がいてこのポケットにあとからあとから
平成二十二年三月十五日
7
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稲村の厚い砂には亡き兄の三角定規も埋まっているから
平成二十一年九月二十三日
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昔サーファーだった紳士がまぶしそ...
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銀の匙ひとたびあてれば皿じゅうにもうもどれない黒いカラメル
平成二十一年十月十七日
6
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関東は乾いた冬です 雪片の滲む宛名を息で温め
平成二十一年十二月七日
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安売りのちゃちな台詞を買い占めて映画みたいに泣けよあんたが
平成二十一年九月一日
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一日は「映画の日」
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永遠の無いこと波に教わってテールランプの連なり見てる
平成二十一年九月二十三日
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