庭鳥さん
のうた一覧
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ふくふくとしょうぶの蕾ふくらんでいまかまだかと入梅をまつ
平成二十六年五月三十日
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水やりを忘れた頃に鉢みれば我はゴーヤと葉が宣言し
平成二十六年五月三十日
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月食のようだと眺めいつまでも消えない月は爪の形す
平成二十五年三月十四日
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たんぽぽを探してめぐるお濠端かもめの足が土筆を指した
平成二十五年三月十四日
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小雨吹くビルの谷間に迷い鷺あちらこちらへ流されて飛ぶ
平成二十四年十一月十二日
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滝流れ緋鯉が遊ぶ池の端にえっちらおっちらお散歩烏
平成二十四年十一月八日
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姫路城修復の見学後に、好古園のレ...
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久方の天つ美空の綿菓子は薄衣重ね装いただす
平成二十四年十月七日
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争いてしるしる伸びる朝顔の産毛ににじむ八朔の光
平成二十四年八月二日
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赤蕾一夜で我が身変えまして青朝顔が笑うベランダ
平成二十四年七月十八日
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白鳥の足場なみなみ水覆い越冬の鳥濠から消える
平成二十四年四月十三日
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白鳥が首をくねらす傍らで海鵜が四羽蒼目光らす
平成二十四年四月二日
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花開く春の嵐にあおられて白き木蓮たわむれに散る
平成二十四年三月三十一日
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白鳥は並んで泳ぎぬばたまの闇の瞳の鵜は並び立つ
平成二十四年三月二十九日
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群れ離れしきりに潛る子鴨らがお濠にまろき水紋を描く
平成二十四年一月十二日
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子鴨ぴよぴよ
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しの字かき羽根を繕ふ白鳥の胸の白きを食ひ入りて見る
平成二十四年一月十二日
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細波がたつお濠端次々に鴨が潜りて水面濃くする
平成二十四年一月十日
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夏虫が群れなして飛ぶただ中に分け入るがごと小雪のなかへ
平成二十三年十二月三十日
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山が近いので、晴れていても雪が舞...
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散るときを待ちながら咲くしらじらと風にあおられ夫を待つ萩
平成二十三年十一月十九日
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水際を易々と飛ぶ木枯らしのどうどう吹ける陸を離れて
平成二十三年十一月十日
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お濠にて
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夕暮れに凛と立つ波カモメ行き戻りつつ飛ぶ愛でよとばかり
平成二十三年十一月十日
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お濠にて
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