柊野さん
のうた一覧
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兩翼もエデンの園も失つて墮ちた先にも神樣はいる
令和四年八月二十日
9
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「海は好き」笑う彼女の横顔を霞ませるかに煙る雨霧
令和四年六月六日
7
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いとしさは地獄の劫火燃え盛れど灰にも還れぬかなしみよ
令和四年五月二十五日
1
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読み慣れぬ洋書片手に眺む月汝の心も夜空の果てか
令和四年五月十六日
4
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浮世は極彩綴るは白黒その狭間にこそ旅路あれ
令和四年五月九日
3
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晴天に背を向く五月昼下がり「運気が悪いの空亡だから」
令和四年五月六日
1
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手仕事に憂き身をやつす初夏の晩明日を突き刺す一針運び
令和四年五月六日
5
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浅き日や若さを厭ひ生き急けど猶も幼き鏡中の我
令和四年五月五日
4
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思ひ出は黒きにこそ馨しけれ熟れた果実の甘き腐臭よ
令和四年五月三日
1
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「ちょっと待ってて」我子横目に喫煙の母の背に吹くiQOSひとつ
令和四年五月三日
5
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蝶は旅ゆく往生も審判も瑣末なことと云はぬばかりに
令和四年五月二日
6
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あるのみならずそのあらぬがゆえに愛す可し青くて苦き春は夜の夢
令和四年五月二日
2
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