草木藍さん
のうた一覧
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透きとおる藍色の空果てしない深みに浮かぶ純白の月
令和六年十一月二十日
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両の手でゆっくりすするぬるいお茶本を読み終え余韻に浸る
令和六年十一月十五日
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霜月のひと月遅れの衣替え夏日のような日差しのなかで
令和六年十一月四日
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用意だけはしておかなくては。
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早朝の大雨止んで青い空吊るした柿にそそぐ秋の陽
令和六年十一月二日
3
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理由もなく心ざわつく秋の雨いっそ出かけよ憂さも晴れよう
令和六年十一月一日
3
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秋の陽を浴びて静かに穂は満てり頭を垂れて時待つ稲田
令和六年十月四日
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少しずつ遅れる日の出刻々と移ろう色や朝焼けの空
令和六年九月二十五日
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彼岸花いつも忘れず咲く花の今年は咲かぬ暑すぎる秋
令和六年九月二十一日
5
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蒸し暑い湿った風と虫の音と居座る夏と顔出す秋と
令和六年八月二十日
4
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心地よい涼風入る夜明け前火照った大地やっと鎮まり
令和六年八月十一日
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天覆うあまたの星に酔いしれて空に溶けゆく八重岳山頂
令和六年六月二十九日
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すばらしい星空でした。
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伊江島に沈む夕陽を眺めつつ星待つ山頂ほととぎす鳴く
令和六年六月二十八日
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ぜいたくな時間でした。
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大雨にベンチに避難かたつむり二匹並んで心配そうに
令和六年六月十九日
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痩せこけた腕で万歳これまでの苦労忘れて今際の母は
令和六年六月十八日
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母が亡くなって十年。「幸せやった...
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古家の解かれた跡に月見草うすべに揺れて夏がまた来る
令和六年四月三十日
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ひと手間をかけたご褒美春の香を愉しむ厨つわぶきを煮る
令和六年四月二十二日
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茹でたものも売っていましたが、や...
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霧雨にジャスミン匂ふ夜明け前群れ咲く白のほのかに明し
令和六年四月二十一日
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はかなげな淡いオレンジふるふると空地に揺れるひなげし愛し
令和六年四月五日
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花冷えと春の嵐と曇天に見る人もなく震える桜
令和六年三月二十六日
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梅の枝に小さな雫見つければ今年の実り楽しみとなり
令和六年三月十五日
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梅の実の赤ちゃんが。
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