磯山武士さん
のうた一覧
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旅にでることもなくなりふる里の湖にながめる渡り鳥かも
令和三年一月九日
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おちこちに井戸の水音ひびく街の川面すばやく翡翠のゆく
令和三年一月八日
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冬暗き湖北の街に瑠璃色の姿あらわし翡翠のゆく
令和三年一月八日
2
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ふる里を少しはなれて住む街の梅の枝にもジョウビタキ来る
令和三年一月八日
3
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花ひらく浜辺の園に人群れて天守の上に鳶たかく鳴く
平成三十一年四月十一日
6
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空うすくむらさきがかる夕まぐれ波影ほそく残り鴨浮く
平成三十一年四月六日
10
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親と子のたわむる浜にひとり佇つまだ風寒く花つぼむころ
平成三十一年三月二十九日
7
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「庭先の杏が咲いた」と読む文の待つと思えぬ春の雨かな
平成三十一年三月二十九日
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伊吹嶺の雪とけ流る代かきの里にかえるの想いあふれて
平成三十一年三月二十三日
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都には花が咲いたと聞く朝の街のうぐいすの未だつたなく
平成三十一年三月二十三日
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雨も止み花から花へひよどりの雫こぼしてわたる朝かな
平成三十一年三月二十一日
4
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飛び立てず池に残れる水鳥の心地こそする春の静寂に
平成三十一年三月二十日
3
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白鳥は飛び立ちにけり静かなる入り日の湖の春のおとずれ
平成三十一年三月十七日
10
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淡雪のうすくつもれる紅梅の宮につたなくうぐいすの鳴く
平成三十一年三月十五日
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紅梅の咲きそむ里の山並みを真白くかえて風の吹きおり
平成三十一年三月十四日
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