ななかまどさん
のうた一覧
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老木の桜もどっこい生きている負けてたまるか胴咲き桜
令和六年四月十一日
15
老木の桜が胴体から花を咲かせてい...
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列島は弥生に夏日記録して春と秋とが短くなりぬ
令和六年四月一日
13
夏日は南の島なら珍しくもないと思...
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色のない大地に灯る黄のあかり 気づけば春を呼ぶ福寿草
令和六年二月十六日
14
黒い大地を割って咲き出す黄色。 ...
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冬の日のひかり反して足早に身がまえ始める夕べの疎林
令和六年一月十四日
15
四時を過ぎると陽は傾き 林...
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北風にゆれる桜の木末にははやも生まれる冬芽の息吹き
令和五年十二月十一日
17
葉を落としさっぱりした桜の枝先に...
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夏至すぎて一夜に伸びる朝顔のつるを左へ誘う力
令和四年六月二十三日
12
朝顔のツルは反時計回りの左巻きで...
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オホーツクの山背いとわず紫陽花は花咲き継ぎて命新し
令和四年六月十五日
15
紫陽花は冷たい雨、冷たい風にもめ...
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雪背負いかがまりおりし幼杉さあ起きあがれ明るき空へ
令和四年四月二十九日
10
雪の重さに耐えて春を迎えた幼木の...
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しなやかに重みをかけてゆく雪のしなるこぬれの赤き南天
令和三年十二月二十四日
17
雪が溶け出すと南天の木も 重く...
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今年またおまえの翔ぶを羨望す湖と空とを繋ぐ白鳥
令和三年十二月四日
17
帰って来た白鳥に今年も会えました...
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冬の季の風ちかづけばはらはらと公孫樹は掲ぐる黄金の覚悟
令和三年十一月十三日
10
冬を前に公孫樹が見事なエンディン...
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子を中に寄り添い歩く丹頂の命かがやく天恵の愛
令和三年十月四日
12
釧網本線の車窓から見れた丹頂鶴親...
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黄をまとい天の摂理に身を委ねキスゲ咲き初むひと日の栄華
令和三年六月一日
12
ニッコーキスゲなどのキスゲは一日...
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かつらの葉黄の色とどめ香を落とす樹下の陽だまり初霜の朝
令和二年十一月十五日
10
抹香の材料となる「かつら」の葉は...
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軽きおと布団の中にまろびくる秋が冬へと転がす枯葉
令和二年十一月十四日
10
田舎なので深夜になると人工音は聞...
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秋の風どんなに悪さしようとも風をいなして芒の穂群れ
令和二年十月十七日
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芒の柔軟性を見習いたいですね。
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南へとアサギマダラは旅たちぬ刷り込まれたる命の形
令和二年八月二十三日
11
フジバカマで空腹を満たしたアサギ...
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梅雨はらう清風田の面を吹きたれば緑ざわめき出穂つげる
令和二年八月一日
11
稲に穂が出て花が咲くのを「出穂し...
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風吹けばその身を風に委ねたり髪なびかせて傾ぐワタスゲ
令和二年六月二十一日
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嶺の風に揺れるワタスゲ。 初夏...
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掃き寄せしように道の端黄に染めるマンネン草の小粋な姿
令和二年五月二十二日
9
梅雨前の田舎道の両脇には、マンネ...
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