青色銀河さん
のうた一覧
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転寝の少女がひらく唇の燃ゆるいのちに染まるくれなゐ
令和二年七月二十三日
10
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これ以上愛しあっても淋しさに傷つくだけさ牙もつ少女よ
令和二年七月二十八日
10
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花の降るやさしい夜にぼくたちは膝を抱えて夜明けを待った
令和二年八月七日
10
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あんなにも泣きましたのであんなにもそらはすっきりと青いのです
令和二年五月二十一日
9
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ラムネ工場で作られたビー玉にあの夏の日が閉じ込められてる
令和二年七月二十九日
9
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ビンのなかにも空はあり耳寄せてかすかに聞こえる雲雀の声
令和二年七月二十四日
7
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かなしみの器としてのきみの目に遠くから打ち寄せる波がある
令和二年七月二十五日
7
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初恋を啄む小鳥に啄まれたとこがいつまでたっても甘い
令和二年七月三十日
7
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ふわふわでほんわかしててすべすべですうすうしながらしゅわしゅわなあさ
令和二年七月二十二日
6
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ハーモニカ吹いて途方に暮れているシャツが夏空に抱かれてます
令和二年七月二十二日
6
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サンダルの少女ツユクサに足濡らし天上の銀河と交信す
令和二年七月二十三日
6
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わたしという空洞に星の欠片を入れてみる、いつもより淋しい
令和二年七月二十五日
6
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誕生日にローソクの火を吹き消すとあなたはやさしい風になった
令和二年七月二十六日
6
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さみしい色の日曜はひとりでするお留守番 丘に風が吹いてる
令和二年七月二十九日
6
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泣き虫の泣き声で孕んだ空気が夏の青と白に融けてゆく
令和二年七月三十日
6
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宿題を閉じると夜がやって来た森でフクロウが動き出す頃
令和二年五月二十日
5
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つばさがほらぼろぼろだからとべないんだ かみさまんとこもどれないの
令和二年五月二十三日
5
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天文台のうへを雲流れゆく夢がゆっくり覚むるごとくに
令和二年七月二十四日
5
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ハルジオン畑の遠くで病んでいる僕ら約束を果たせぬ故に
令和二年七月二十四日
5
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夢の待合せ場所忘れ恋人に会えない人が駆け込む交番
令和二年七月二十五日
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