永鹿さん
のうた一覧
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世の花は 咲けとて春の 風吹かじ しばし待ちたり 六文の船
平成二十五年三月二十三日
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春風の 然るに花を とばしたり 後の月夜を 見るまでもなく
平成二十三年四月十二日
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とけぬれば 雪の名殘に 花咲かめ 月夜にたまる 露をかてにて
平成二十三年二月一日
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冬の風に 散りかふ葉々の 奧に眠る 石の舞臺は 今も靜めリ
平成二十二年十二月十五日
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散りすけば たよりのなきに おぼれたり 暮れゆく秋の 大空のもと
平成二十二年十二月十二日
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かわりなき 秋の一日と なるべきや ひとりかへれリ 京の小御門
平成二十二年十月二十一日
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わがすそに 染むくれなゐの 心をば 君やかけたる むらさきの袖
平成二十二年九月六日
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君待てば 我が元搖るる 簾越し 空の高きに 秋風の吹く
平成二十二年八月二十九日
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なぞ今宵 秋へせかすか 夏の風 靈の歎きに 絶へはせぬもの
平成二十二年八月十八日
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過ぎ去りし 夜々をこめてや 今咲かめ 月をかすめる 夏の花火そ
平成二十二年七月二十四日
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虫の音を 誘ひ入れたる 障子越し 水面に映る 月の國かな
平成二十二年七月七日
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夏盛り しづくなりける 暮つ方 繁く先にて 言のなきかも
平成二十二年六月二十八日
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不朽なき 普遍の理 ただあらば この世の果てに 何やあらなむ
平成二十二年六月二十一日
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飛ぶ鳥に 傳ふわけなき 地より見ゆる まがふことなき 空の思ひよ
平成二十二年六月十七日
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今日の日の 比叡に沈める 時までし 京と呼ばむ 露の宿りそ
平成二十二年六月十六日
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はやぶさの 歸すれど露に 散り行けり 先に通れる 夢ぞ殘しつ
平成二十二年六月十四日
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移ろひを きらひ散りけむ 紅葉は 夏に果か無く 煌めきにけり
平成二十二年六月十三日
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清らなる 川面見れば 思ひ入り 今し禊げる 露の命ぞ
平成二十二年六月九日
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五月雨の たむれば今そ こぼるらむ 戀の心の 忍びがたきや
平成二十二年六月八日
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來つ道の 遙かなるかな 振りさかば 故國の空に 月やのぼらむ
平成二十二年五月二十九日
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