有馬要さん
のうた一覧
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便箋の柄の花も枯れる季節 あなたの筆跡 つめたい秋風
平成二十八年十月三十一日
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かけるべき言葉も知らず唇で触れる唇の柔さ、はかなさ
平成二十八年十月二十二日
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華吹雪 舞い散る八重の 桃色が あなたの頬を ぬらすこの夜
平成二十七年四月二十六日
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離れれば 思い返さぬ 声聞けば どうにも愛しく 思えてならぬ
平成二十七年三月十三日
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顔も見ず 声も聞けずに 想い焦がれ 春風の中 ただ文を待つ
平成二十七年三月十三日
3
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おろかにも 恋をするのは わたしにも 父と母とが いるからだろう
平成二十七年三月十三日
1
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寒さ抜けぬ 立春の日 ほの白い もの憂いげな 横顔愛し
平成二十七年二月十日
1
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会わねばすぐ忘れられると知りつつも ふと声聞きたいと乞う身のせつなさ
平成二十七年一月二十五日
3
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今は亡き あなたのメールに 文届け 生きた宿命の一方通行
平成二十七年一月二十三日
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吾の心 ぼたりと崩れて 今はただ あなたの言葉でうずめてほしい
平成二十七年一月二十三日
5
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なぜ好きか 問われて云った エー玉より 蜻蛉玉のが綺麗でしょうと
平成二十七年一月二十二日
3
なぜ好きか 不細工でいて 美しい...
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恋とはかくも恐ろしきものと知る うそもまことも 儚き塵に
平成二十七年一月二十二日
3
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何もかも 忘れ果てたのに 今はもう あなたの背だけが 繋ぐ年月
平成二十七年一月二十一日
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愛なんてあってないようなものでしょう くくって縛って 便利な道具
平成二十七年一月二十日
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愛があるのではありません。そんな...
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雪も降らぬ 静かな冬の くちづけは ほどけとろけて ことばを奪う
平成二十七年一月十九日
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黒髮を 撫でし子の肩 引き寄せればはかなき華火の 花弁散るなり
平成二十七年一月十九日
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ふと想ふ 小鳥のやうな 細い声 とどかぬ音は なほ響きけれ
平成二十七年一月十九日
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きみの目は ただ何よりも 麗しく 渇いた吾の 喉を乾かす
平成二十七年一月十九日
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そうかもう君はいないのかと風を見る みずくの頬は 春雨のせい
平成二十七年一月十九日
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いつの間に 乾いた私の てのひらを つつむその手に こころうるおう
平成二十七年一月十八日
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