有馬要さん
のうた一覧
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硝子窓 うつる猫の目の うつくしき 硝子に魅せられ 花ほころびる
平成二十七年一月十八日
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心臓が すこし重くて でも空虚 これを悲しさと呼ぶのだと知る
平成二十八年十月十七日
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憧れたはずの年齢とどいたが なんだか色褪せまた次を待つ
平成二十八年十月十七日
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華吹雪 舞い散る八重の 桃色が あなたの頬を ぬらすこの夜
平成二十七年四月二十六日
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おさなき日 きみからもらった しあわせを 今もわたしは 栞のように
平成二十七年一月十八日
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くもり空 向こうは晴れて いるのかときみは遠くを 遠くをみつめる
平成二十七年一月十八日
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いつの間に 乾いた私の てのひらを つつむその手に こころうるおう
平成二十七年一月十八日
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何もかも 忘れ果てたのに 今はもう あなたの背だけが 繋ぐ年月
平成二十七年一月二十一日
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寝違えた首の痛みにため息をもらして猫になぐさめられて
平成二十七年一月二十五日
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何もせず空を見つめて過ごす日は いつも厭わしき他人が恋しい
平成二十七年一月二十三日
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吾の心 ぼたりと崩れて 今はただ あなたの言葉でうずめてほしい
平成二十七年一月二十三日
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アメリカの広すぎる空ながめつつ 短歌詠む私、日本人だね?
平成二十八年十月十七日
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留学中です。。。お吸い物の慎まし...
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かけるべき言葉も知らず唇で触れる唇の柔さ、はかなさ
平成二十八年十月二十二日
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手を掴む誰かをさがすふりをして けふもわたしは たつたひとりで
平成二十七年一月十九日
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雪も降らぬ 静かな冬の くちづけは ほどけとろけて ことばを奪う
平成二十七年一月十九日
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お線香あげてと言われ うなずいて 看取ったときより なぜか哀しい
平成二十七年一月二十二日
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今は亡き あなたのメールに 文届け 生きた宿命の一方通行
平成二十七年一月二十三日
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荒涼の 希望なき地に よこたわり 鼓動のほかの 音も聞こえず
平成二十七年三月十三日
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夢破れ あふるる涙と 味噌汁の あさりがしょっぱい 五月雨の夜
平成二十七年四月二十六日
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仲良くも 好きでもないと 思ってた 母の声なぜ こんなに泣けるの
平成二十八年十月十七日
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