水槽ちゃんさん
のうた一覧
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逃げたのは蛙ではなく猫であり箒を捨てて飛び降りた魔女
平成二十七年五月二十八日
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嘘ついてごめんなさいして嘘ついた帰り道ではからすと友達
平成二十七年五月二十八日
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そういう日です
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いい大人になったというのに膝栗毛いつまでたっても生えては来ない
平成二十七年五月二十八日
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毒というにはあまりにも悲しくてニュージーランドで羊が死んだ
平成二十七年五月二十七日
1
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「内職者募集」と暮れの呉町は異端を火炙りがんばれないよ
平成二十七年五月二十七日
1
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アパートのある一室では床に寝た人の口からサラダこぼれてる
平成二十七年五月二十七日
2
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ガマズミの実をひたすらに投げ合って笑った日々が酸っぱいとして
平成二十七年五月二十七日
2
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テーブルに綺麗事ばかり並べてるきみにフォークを投げつけてみる
平成二十七年五月二十六日
7
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犬っころの肋骨を線路に落としてもあんまりだれも振り返ってくれない
平成二十七年五月二十六日
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夏がまた来るのだとして君の腹を刺せば青色溢れるだろうか
平成二十七年五月二十六日
4
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ふらふらと夜道の真中であなたへの愛の言葉が寝ている家に
平成二十七年五月二十六日
1
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牛乳のパックを見つめる目玉焼き軍隊のはなし朝の脳がポン
平成二十六年十二月九日
1
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「生きること」が生きるこの閉鎖病棟にガーベラは咲くか明日も死なない
平成二十六年十二月九日
2
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はにかんだ 走った 跳んだ 間に合わない すたんどばいみー スカート揺れて
平成二十六年十二月八日
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子供らの口から語られてゆく死は軽くて重い生え変わるまで
平成二十六年十二月八日
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あさりちゃんが好きですとても でもだめだ 知ってたさよなら あさりサヨナラ
平成二十六年十二月八日
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缶コーヒーが記憶に付箋をしてるゆえ毎度苛つく味がしている
平成二十六年十二月八日
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くすみゆく私の心と裏腹に蜜柑の色は鮮やかになる
平成二十六年十二月八日
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焼き付いた石畳の上落ちてゆく爆発四散するチョコミント
平成二十六年十二月七日
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早朝の国道で轢かれていたそのもう動かない視線の先に
平成二十六年十二月七日
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