己利善慮鬼さん
のうた一覧
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船のない航海である幾千の星に名前を伝えるための
平成三十年十一月十九日
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銀色がカレーライスに突き刺さり私の生がささやかに沸く
平成三十年十月一日
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歌うべき星空もなく我が人の道は草葉の陰に征くなり
平成三十年九月十四日
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十字架を重ねて祈る見上げればシャープな雲が征く青い空
平成三十年九月九日
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美しい花を咲かせるはずだったアスパラガスに添うマヨネーズ
平成三十年八月二十七日
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十字架は加算記号のようであり私は一つ重たく生きる
平成三十年八月二十二日
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紫陽花は「アジサイ」という名を知らずその彩りの遷りゆくまま
平成三十年八月二十二日
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思い出がふと湧き上がる街角で「ただいま」と言っていいのだろうか
平成三十年八月二十二日
7
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僕じゃない誰かのためのサイレンが縦横無尽に駆け回る街
平成三十年八月二十二日
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時の巣と成りしアルバム捲りおり私が此処に生きる喜び
平成三十年八月十八日
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こんなにも世界は無意味に積み上がりまだ太陽を見上げ続ける
平成三十年八月十二日
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ひたすらに下方修正し続けた人生だけどチョコが美味しい
平成三十年八月七日
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ちょっとだけ世界に叛逆してみたい俺はイケボで下ネタを言う
平成三十年八月七日
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まだ知らぬ音を探して目を閉じてイヤホンジャックまでが体だ
平成三十年七月二十九日
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僕たちは星を数えて生きている幾千億を幾千億と
平成三十年七月二十六日
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羽のない天使が家を作るとき空への梯子は架けるのかしら
平成三十年七月十六日
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星たちの在るべき夜に人は眠り静かな歌の終ぞ流れず
平成三十年七月五日
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不在律 僕は短歌に問い掛ける君の自由は何処に在るかと
平成三十年七月五日
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生きることを私は語る真っ白な部屋の窓から差し込む光
平成三十年七月三日
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歌とせよ我が革命を名に代えて歌い継ぐべし我が革命を
平成三十年七月三日
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