淡 深波さん
のうた一覧
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気炎では結局社会は変えられず ただ縁石に呪詛を吐いてる
平成二十六年十二月一日
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嘯々と空虚の地を奔流し軋む衝動壊れる未明
平成二十六年十一月十七日
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窓べの小さき鉢に一本のさ百合の白がきれいであります
平成二十六年十一月十七日
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百円を拳のまにま握り取り 何をともなく駅前の道
平成二十六年十一月十七日
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我れは誰れ、何ぞと問ひてうき草の寝も絶え絶えに夜闇漂ふ
平成二十六年十一月十二日
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玉櫛笥秋は秋草秋時雨 かれぬるまでを君と輝く
平成二十六年十一月八日
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朝霧か仄降る雨か 灰帳居並む小路に沈める帳
平成二十六年十一月八日
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待不言 将来毛不聞 然在努 不待者不得見 待朋不来者
平成二十六年十一月六日
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天神の硯を返し淡墨をうち広げたる雲は群鷺
平成二十六年十一月六日
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勇ましき百足なるかな 脚を振り手を振り何処へ我れを導く
平成二十六年十一月六日
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我が道に百足の一つ踊り出で続け続けとはなやかに歩く
平成二十六年十一月六日
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街路樹よ誰を待ちてか佇める 空には鴉二三鳴き渡る
平成二十六年十一月四日
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古の姫の御影か 宵雲の御衣を通りて和肌にほふ
平成二十六年十一月三日
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送信のボタンを押していかほどか 夜は音も無く更けてゆくもの
平成二十六年十一月三日
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勤勉を下さい勤勉を下さい 他はなんにもいらないですから
平成二十六年十一月三日
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茶一口啜りて飛車を打ち下ろす 詰めよ詰め詰め詰まねばならぬ
平成二十六年十一月三日
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八十余り一桝の世に飛角玉金銀桂香歩さへいとほし
平成二十六年十一月三日
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雨しげき朝の庭は黒土と何をとも知らぬ花の匂ひよ
平成二十六年十一月二日
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花のみの桜ならずも 葉桜のうるはしく樹つ下に眠れり
平成二十六年十一月二日
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雨の音を吸ひ込みながら深けてゆく夜闇に己が命かなしも
平成二十六年十一月二日
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