雀宮さん
のうた一覧
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よもすがら想ひの止まぬどしやぶりは明けて雲間に覗くあをぞら
平成二十六年六月二十九日
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薄皮の雲の向かふに新月が出てゐるはずと呟くひとよ
平成二十六年六月二十八日
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待つてても雨の降らない梅雨だからわたしが泪溢してあげたわ
平成二十六年六月二十八日
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霧けぶるエッフェル塔で囁いてワールドカップの結果でもいい
平成二十六年六月二十七日
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懷かしい思ひで醒ます香りしてアップルティーはやはりフォーション
平成二十六年六月二十七日
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白き顏天を仰ぎて祈るやう片隅で咲く十藥の群れ
平成二十六年六月二十七日
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人をみて小言のしたくなる朝は爪の汚れを落として研ぎぬ
平成二十六年六月二十六日
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撫でてゐた猫が突然目を見張りあなたが來たのこんな夜更けに
平成二十六年六月二十六日
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窓からの夕日の色の足早に翳るメールに強がりいひぬ
平成二十六年六月二十四日
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降り續く雨の小川を溢れさす胸の奧なる思ひは知らず
平成二十六年六月二十四日
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青空を喜ぶ鳥の歌ふやう想ひのままに言の葉つづる
平成二十六年六月二十四日
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濕原を繰り返しゆく人ありて足を取られて頭を垂れる
平成二十六年六月二十四日
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