あかるさん
のうた一覧
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降り止まぬ雨の波紋は幾重にも つがいの鴨を包み消えゆく
平成二十六年五月二十八日
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我ひとり君を遺して逝くのなら君もこうして泣くのだろうか
平成二十六年七月二十三日
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もしいつか会えるというなら言ってほしい 待ってたよって嘘でもいいから
平成二十六年五月七日
14
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たわむれに君の残した足跡を しばしとどめて夕凪の浜
平成二十六年六月五日
14
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音もなく そぼ降る雨に包まれて 遠いおもかげ淡くなりゆく
平成二十六年五月二十二日
12
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父さんとここに来たねと語る子の声は優しき夕陽に染まる
平成二十六年六月二十五日
12
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おやすみの絵本せがまれ読む君の 声心地よくそっと聞きいる
平成二十六年六月六日
11
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遠つ人松の浜辺に吹く風は我を優しきあの日へ還す
平成二十六年六月二十日
11
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学び舎の窓から見ゆる夏の風白き風車の羽根はまばゆし
平成二十六年七月二十六日
11
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秋晴れの彼岸の朝に経よめば にわか坊主と君は笑うね
平成二十六年九月二十三日
11
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新緑の梢をあおぐ国道は 君が好んで通りし日のまま
平成二十六年五月十五日
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雨音に朝告げる鳥声とおくこのまま眠って君に会いたい
平成二十六年六月十二日
10
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果たされぬままに終わったたわいなき約束は君「またいつかね」と
平成二十六年十一月二日
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亡き夫に与えられたる幸いに報えぬままに十の記念日
平成二十六年十一月三日
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日めくりの小さき文字に誘われて 字引きをひらく八十八夜
平成二十六年五月二日
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君の手に抱かれて海を知った子も打ち寄せし波けって駆けてく
平成二十六年六月二十六日
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花の咲く小さき音を聞くのなら君と歩もう 睡蓮の園
平成二十六年六月二十八日
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この道も車で聴いたあの曲も余さず君を思い出す鍵
平成二十六年七月九日
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もう二度と君は還らぬこの家に私は明日も帰るのだろう
平成二十六年八月一日
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声高く命歌いしセミ集う若木はいつか君が植えた木
平成二十六年八月四日
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