瀬波麻人さん
のうた一覧
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二〇一一年三月十二日 朝日はやはり静かに昇る
平成二十六年一月二十五日
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ありがとう、おやすみなさい、もういくね たぶんいちばんすきだった人
平成二十四年一月八日
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上の句に何がくるのか分からない君のかたちに穴があいてる
平成二十三年四月二十四日
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説明はいらないでしょう終わりって終わることだよピリオドもなく
平成二十三年四月二十三日
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終わりとはそういうものなのだ。 ...
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もともとさなにもなかった俺たちがもとにもどっただけなんだろう
平成二十一年十二月二十七日
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「もう済んだことですから」とやわらかなうなじが僕の逡巡を斬る
平成二十一年十二月二十四日
16
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ここにいるここにいるよと抱き合えばふたりの海が満ちるセックス
平成二十一年十二月二十三日
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この部屋にはてんとうむしを閉じ込めてあるからこれはひとりごとじゃない
平成二十一年十二月二十二日
15
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通勤の乗換駅にすぎないがかつて女が泣いていた駅
平成二十一年十二月二十一日
13
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つながっているんですよね流れ出す涙と血には色がついてる
平成二十一年十二月二十日
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さよならのずっとあとにはもう胸の痛みもなしに降り続く雪
平成二十一年十二月十九日
11
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消えてゆく朝のことたちきらきらと おひさま 初雪 白い息吐く
平成二十一年十二月十八日
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クリスマスカードを送るくらいならまだゆるされる俺たちだろうか
平成二十一年十二月十八日
8
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越えてゆく夜の痛みだ吹き荒ぶみぞれ混じりの風に向かいて
平成二十一年十二月十八日
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がんばれ、がんばれ、ってまよなかをみている人がいますおやすみ
平成二十一年十二月十六日
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辛いなら続けていいよ泣きながら泣きながら抱く君の温度は
平成二十一年十二月十六日
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シャッターを押すたび脱げよ翼だけまとうお前の汗ばむひかり
平成二十一年十二月十六日
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ねえ君のみんながほめてくれるそこ羽をちぎった痕なんだろう
平成二十一年十二月十三日
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セックスじゃなくてもいいの傷痕のようにあなたと秘密がほしい
平成二十一年十二月十二日
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「好きだよ」のこたえはいつも「ありがとう」かじかむ指をそのままにする
平成二十一年十二月十一日
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