桜町さん
のうた一覧
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紫の庭の白菊まもればや袖さへにほふ雲の上人
平成二十六年四月二十五日
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ひととせに積もる歎きをくべつつぞ今年もふけぬ炭がまの里
平成二十六年四月二十一日
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虫の音はものかは冬の寂しきは寝覚めに響く竹の雪折れ
平成二十六年四月二十一日
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荒れ果ててゆく舟もなき冬の海を渡る千鳥の影ぞ寂しき
平成二十六年四月二十一日
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しのぶ草板屋にしげきこの冬は霰の音も聞こえざりけり
平成二十六年四月二十一日
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見渡せば色も一つのみ山路に山橘の実こそしるけれ
平成二十六年四月二十一日
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冬の池の水面にあそぶ鳥はさりてひとりも月のすみにけるかな
平成二十六年四月二十日
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残る葉もなき山里はこがらしの風の音のみおとづれてくる
平成二十六年四月二十日
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網代木の狭きに積もる白雪のうきとはいへどありがたの世や
平成二十六年四月二十日
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薄ごほる汀に池をとぢられて寄る辺なき夜に騒ぐ葦鴨
平成二十六年四月二十日
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榊葉の色はもみぢにそまらねどしぐれし枝は神さびにけり
平成二十六年四月二十日
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たつた姫いかなる恋の涙ゆゑ唐紅に山を染めつる
平成二十六年四月十九日
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まぼろしの憂世の夢は白菊の露に濡れつつ経なむとぞ思ふ
平成二十六年四月十九日
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ゆく雁の数さへ見ゆる秋の夜は山の錦の甲斐もありけり
平成二十六年四月十九日
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秋風の吹きこざりせば葛の葉のうらみにものは思はざらまし
平成二十六年四月十九日
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藤袴末の秋までにほへるは神代の人の脱げるなるらん
平成二十六年四月十九日
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都をば稲葉の風に離れいでてもり明かしける露しげき庵
平成二十六年四月十八日
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さを鹿のまつはる萩の白露の知らず憂世を離れましかば
平成二十六年四月十八日
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秋の野となりにし宿の女郎花野分の風のままに揺れつつ
平成二十六年四月十八日
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七夕の星とぞ見ゆる蛍飛ぶ天の河原の夕闇の空
平成二十六年四月十八日
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