美津村さんのうた一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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- 病み呆け五階に隔離されし父帰らむとして荷をまとめ持つ 平成二十九年五月四日 12 もっと見る
- 老い衰へ呆けし父を見舞ふ妻看看護婦に隠して菓子を持ち行く 平成二十九年五月四日 8 もっと見る
- 山中に深夜発見されし父呆け笑ひつつ眠りにおちぬ 平成二十九年五月四日 13 もっと見る
- 亡き祖父に並べて母を掲げたり父貧しくて写真残らず 平成二十九年二月八日 17 もっと見る
- 息絶えて体温残る我が母の解剖室へ運ばれゆきぬ 平成二十九年二月八日 13 もっと見る
- ただひとつ階下の和室この部屋は病む日のために叔母はつくりし 平成二十八年八月三十日 12 もっと見る
- 母に似て叔父叔母顔の色黒し髪を染め眼鏡かけ金歯がひかる 平成二十八年八月三十日 5 もっと見る
- 通夜の誦経聞きつつ我はどうしてもうとまれてゐる感じが去らず 平成二十八年八月三十日 5 もっと見る
- 洗ひても洗ひてもなほ汚れゐると母は両手の皺を見てゐる 平成二十八年四月二十八日 10 もっと見る
- 少なき亡き父の記憶の中にして晩酌する時やさしかりにき 平成二十八年四月二十八日 9 もっと見る
- 幼き吾を抱きすくめ母は飛行機の音をおそれき戦争の後も 平成二十七年十二月三十日 10 もっと見る
- 酒呑まぬ体に肝臓病みしこと納得せぬまま母は逝きたり 平成二十七年十二月三十日 12 もっと見る
- 今日は母の何回忌なりしや仏壇に灯ともすことも忘れ過ぎたり 平成二十七年十一月十三日 8 もっと見る
- 椅子の上に正座し食事を待ちをりき老いたる日々の母にわが似る 平成二十七年五月七日 10 もっと見る
- 戯れに焼きし出汁巻きああ旨し亡き母の味我にこもれり 平成二十七年三月五日 8 もっと見る
- この猫に助けられしは数知れず家族を保たせくれし十九年 平成二十七年一月二十七日 12 もっと見る
- 大人のみの三人家族を十九年和ませくれて猫は逝きたり 平成二十七年一月二十七日 7 もっと見る
- お屋敷に父の納めし格子戸もそのお屋敷も絶へて跡なし 平成二十六年十二月三十日 8 もっと見る
- 青トマトの糠漬懐かしうまかりき母ありて幼く慈しまれたり 平成二十六年十月二十日 8 もっと見る
- 亡き祖父に並べて母を掲げたり父貧しくて写真残らず 平成二十六年九月十八日 7 旧作 もっと見る
