さら湯さん
のうた一覧
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さわさわと ひやい吐息が吹きまする 二十四度で夏のぜいたく
平成二十六年八月四日
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花曇りの空はヘ音の風と吹き 終も思おう改札の西
平成二十六年八月四日
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群青と雨粒喰らって生きていく 街の輪郭 陽炎揺らす
平成二十六年七月二十五日
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五月雨の朝はひやりと透き通る 真珠の色の夢をみている
平成二十六年六月八日
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世は愉しき 混乱主義者の殺風景 ダイナマイトを齧って捨てる
平成二十六年四月九日
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侘しさか 手折ったサクラで頬を打つ僕を呪った四月のことば
平成二十六年四月九日
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さらば二十七の砂漠に黄泉は呼ぶ水銀燈にまどろみ笑え
平成二十六年四月九日
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十七の 落花と散つてみたかつた 甘い死の手に焦がれるうちに
平成二十六年四月七日
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碓氷割り己がぬくみの霞雲かじりて急ぐ雪の惑ひ路
平成二十六年一月二十一日
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からまって もつれて よれて つながって マフラーなんて あたしとおなじね
平成二十五年九月十二日
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初秋の嵐 五年の昔 思い出し 今年もわたし 胸掻き乱し
平成二十五年九月五日
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つめたいのと にがいのだけを おしつけて たそがるうみに きみをうめよか
平成二十五年九月五日
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尽く命 溢るる命 燃ゆ命 瞼の裏は 嗚呼万華鏡
平成二十五年八月七日
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「君をも守る、そのためにこそ征くのです」遠い夏の日 永遠の生
平成二十五年八月七日
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忘れなさいよ 忘れなさいよ 僕のことなど おまえが愛し 愛されたことなど
平成二十五年八月七日
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いとしいとしの御前の首をチョン切って銀の台座に飾りたいのサ
平成二十五年七月十七日
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春は往き 野焼く篝火 藍に映え 霞と靡く煙も懐かし
平成二十五年五月十四日
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零れ落ちて 素晴らしきかな 天津星 森羅万象 息をも殺す
平成二十五年五月四日
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たつた一人 星の孤児 砂海を往く 二十五万の 夜を数えて
平成二十五年五月二日
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甘やかに 命解けても 希あらば 眠りも忘る 旅の最果て
平成二十五年四月二十五日
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