カラタチさん
のうた一覧
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「いつまでも変わらぬものなどないのだ」と諭されるたび仰ぐポラリス
平成二十四年八月十四日
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終電の時間はちゃんと調べてる ギリギリで乗り遅れるために
平成二十四年八月十五日
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畳み方違うTシャツ出してみて君の気配を確かめ戻す
平成二十四年八月九日
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同い年だった君がもう五歳下になった 僕だけ酒が飲めるよ
平成二十四年八月十四日
6
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「心中」の前には「無理」とつくだろうふたりのことを知らぬ朝刊
平成二十六年九月七日
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ひまわりやカサブランカのような恋咲かせたかったとラフレシア抱く
平成二十四年八月六日
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自治体によって分別違うから捨てるに捨てられないこの恋が
平成二十四年八月六日
5
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褒められるためにやるわけじゃないけど君の「すごい!」はまあ嬉しいね
平成二十四年八月七日
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背筋から僕を開いてくれないか 翅伸ばすのは自力でやるから
平成二十四年八月十三日
5
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「駆け落ちをしよう」と乗った山手線降りられずただ手をつないでる
平成二十四年八月十五日
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交わしてはならぬ言葉を飴にする 薄荷に凍える唇ふたつ
平成二十六年九月八日
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寂しくて足をつけかね焼いた茄子「帰れないだろ」帰らないでよ
平成二十四年八月五日
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上手い下手気にして黙る蝉もいるだろか かつての僕のようだな
平成二十四年八月六日
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反った背の白さばかりが鮮やかで泣いていたかも思い出せない
平成二十四年八月七日
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隣家から風呂桶を置く音がする 痕のこる背に湯が流れている
平成二十四年八月十一日
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最初下の句は「あの首筋に湯が流れ...
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喫う人がいなくなったマルボロの残りをキスの代わりに吹かす
平成二十四年八月十三日
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口に出すことのできない感情は文字に変えれば今夜も静か
平成二十四年八月十四日
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スプラッタホラーは平気で見るくせにちょうちょ恐がる謎の感性
平成二十四年八月十五日
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薄雲が星を拭った新月の夜の暗さにひとり息する
平成二十四年八月十七日
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「必然」や「運命」なんて言葉とは無縁のクラゲみたいな恋さ
平成二十四年八月十七日
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