牛隆佑さん
のうた一覧
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銀色の船がタワーに突っ込んで僕たちの近未来ははじまる
平成二十四年十月十七日
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とある朝道が通って道のないところへはもう行けなくなった
平成二十四年十月三日
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僕たちは誕生以来海だった(現在完了継続用法として!)
平成二十四年八月二十七日
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スクイズのサインを無視するバッターの怒りだ俺に足りないものは
平成二十四年八月二十七日
3
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一階の席の二人はしりとりをしている いるか かかし しおさい
平成二十四年八月二十七日
3
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教室を見渡す時に私は椋鳥の眼をしていることだ
平成二十四年八月二十七日
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日本というイメージがかつて敗けました電信柱の影まですべて
平成二十四年八月二十七日
2
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うつせみのサラリーマンである俺に夢など求められても困る
平成二十四年八月十六日
2
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ぼくたちの血がピンク色だったなら世界もすこし可笑しいだろう
平成二十四年八月十六日
4
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どの家にも花瓶があると信じているあなたはとてもとてもいい人
平成二十四年八月十六日
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信号が点滅しても走らなくなった背中を追い越す背中
平成二十四年八月十六日
1
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遠くから君が来るのを待っている月の砂漠を耕しながら
平成二十四年七月二十二日
3
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それぞれのパトラッシュ的存在に流星群は降り注ぐべし
平成二十四年七月二十二日
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抱かれるのに飽いたうさぎが抱くものを求め旅立つ静かな夜明け
平成二十四年七月二十二日
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洗濯物吹き飛ばされて夏らしき何か産まれたね(たしかに産まれた)
平成二十四年七月二十二日
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軽やかにゆけ 荒れ果てた大地さえ尊きヌーの如くゆけ ゆけ
平成二十四年七月二十二日
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決められていた結末をていねいに組み換えてゆくような日曜
平成二十四年七月二十一日
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借り物の言葉はすべて置いてゆく荷物は限りなく少なめに
平成二十四年七月二十一日
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入れ換えることのできない水の中ぼくらは泳ぐ(ここはくるしい)
平成二十四年七月二十一日
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暖かいところへ走れただ春をのんびりと待つあなたじゃないぜ
平成二十四年七月二十一日
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