けいさん
のうた一覧
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亡き祖父の遺影に手を合はすあなたがいたから私は生きてる
平成二十四年八月十五日
4
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盆休み二十歳の貴女は帰省せり長い黒髮切りそろへ
平成二十四年八月十五日
2
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君ならば新宿あたりで待ち合はせ電話口から入る雜沓
平成二十四年七月十二日
2
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ざわめきのカフェの片隅讀みふける一列の文字が腦理をめぐる
平成二十四年七月十二日
6
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安逹太良の山に登りしあの日々に仰ぎ見たほんとうの空にまた會ひに
平成二十四年七月五日
5
山頂での空気は清々しく、空の色は...
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哀しみは心碎けて粉々に飛び散り青い硝子片になる
平成二十四年七月五日
4
哀しみの色は、青くて脆いかな。
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震災の夏に熟した甘き實に罪は無きもの 桃の泪に
平成二十四年七月五日
15
人々の間で何が起こっても、植物は...
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出口なら迷路の奥までいけばわかるよアリアドネの糸を手繰りつ
平成二十四年七月五日
6
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働ゐて學んで疲れ眠る日々當たり前でも愛ほしいこと
平成二十四年七月五日
7
一秒先は何が起こるかわからないか...
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あちこちの國驅け囘る 貴方のことが眩しくてせめて英語浸けの時間をつくる
平成二十四年七月四日
4
海外での仕事が長い人は、バイリン...
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眞夜中に醉ひし君からの電話の譯はつひぞ知り得ず
平成二十四年七月四日
6
ずっと連絡は取らないでいた人から...
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オレンジの數ミリほどの花だけど風に散つては 儚すぎる一日
平成二十四年七月四日
3
自宅の前に、目を凝らさなければわ...
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お氣に入りの繪本廣げて 眠るまでお散歩しやう 晴れた草原
平成二十四年七月四日
9
眠るまでのひと時、子供と絵本を読...
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讀んでみて 君から借りた文庫本どの文章に氣を留めたのですか
平成二十四年七月四日
5
学生時代、気になる人が読んでいた...
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