想野さん
のうた一覧
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昼下がり春めく日ざし露天風呂 見上げる空に飛行機の雲
平成二十九年三月一日
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月曜は自分にねじまきエンジンかける日 朝のごはんもしっかり食べたし
平成二十九年二月二十日
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忘れ物! 駆け戻りたる君送る車は出さぬ親なればこそ
平成二十九年二月十七日
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雪深き山より来たる鳥たちの飛び立てる朝 日ざし春めく
平成二十九年二月十七日
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イオンしか行く場所のないこの町をいつか出て行く子どもと暮らす
平成二十九年二月十四日
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冗舌な妻子を背中に聞きながらページが止まるバレンタイン前夜
平成二十九年二月十四日
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週末を雪掘りすごした月曜の日ざしうらめし雪がとけいく
平成二十九年二月十三日
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雪やみて世界を照らす街灯の白き光に雪の香をかぐ
平成二十九年二月十一日
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詰め襟の姿正しく立つ君のうつむく頬に幼子の影
平成二十九年二月十日
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そろそろと腰かばいつつ雪をかく十六回目の陽のない冬に
平成二十九年二月十日
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山並みに降り積もりたる雪布団つかのまのぞく空なお青し
平成二十九年二月十日
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ラジオでは週末に雪もどるらし さし入る光につぼみほころぶ
平成二十九年二月八日
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渾身の力をこめしサービスを返され嬉し我が子となれば
平成二十九年二月五日
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忘年も新年もなく一月も過ぎてついたち二月となりぬ
平成二十九年二月一日
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ただいまと頬赤く染め帰りたる君の瞳に雪山光る
平成二十九年一月三十日
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何年も会わぬ友あり近況を告げる賀状に心ざわつく
平成二十九年一月五日
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人なのか労働力か一億が総活躍する社会で私は
平成二十八年六月二日
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坊ちゃんは「ぼく悪くない」とエンジンをふかし続ける国壊れんとす
平成二十八年六月二日
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雑草をぷちり、ぷちり、一つずつ 頬に涙を落とす代わりに
平成二十八年六月一日
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プロフィール写真を交換してみても差し替えられない私は残る
平成二十八年四月二十一日
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とりあえず写真だけでも一新
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