佐々岡さん
のうた一覧
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磨りガラス越しに見ている君の影忘れてしまったわけじゃなくって
平成二十五年一月二十九日
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じゃこじゃこと粒ガムのように君のこと骨ごと嚙んでしまいたくなる
平成二十五年一月二十四日
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手を重ね背筋を伸ばし君笑う「私がレンズに吸込まれるの」
平成二十四年三月十八日
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手を叩き淋しいと云う君はいう軽き言葉のさめざめと降る
平成二十四年三月十四日
3
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アンテナが反応しなくなったのですあなたをみると吹く砂嵐
平成二十三年十一月二十四日
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立派なタキシードを着てお辞儀をしてあなたは華麗に過ぎ去ってゆくの
平成二十三年十月十四日
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かんぺきな扇の形のまつげさえ人待ち顔でそっぽをむくの
平成二十三年九月十九日
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合言葉必要だって言ったでしょう?愛してるってふたりパラレル
平成二十三年七月二日
1
とはいえ言えばいいってものじゃな...
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季節など知らないふたりであったけどそれが本望だったともおもう
平成二十三年六月二十日
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息なんてしなくてもいい明け方の肺の奧まで蜜で滿たして
平成二十三年六月二十日
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切り裂ゐてはくつつけてみて! がらくたでもいいわあなたに觸れられるなら
平成二十三年六月二十日
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気分屋の君の気持ちはメビウスの輪のようにねじれねじれては笑う
平成二十三年六月十八日
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指先を月明かりに照らしてみるさくら色はにせものの色
平成二十三年六月十八日
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桜色のマニキュアは綺麗です。
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濡れ光る路面横切る自転車をながめてきみはさよならという
平成二十三年六月九日
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失はれゆく中指の思ひ出の黒に染まるは梅雨のまぐれか
平成二十三年六月九日
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熟れていく夏の匂ひを持て餘し君はひとつのマンゴー潰す
平成二十三年六月二日
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ゆつくりと瞼のうらにさわるよにわたしのことをめくつてほしいの
平成二十三年六月二日
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サイモンとガーファンクルは好きだけどあなたのことは嫌いであるよ
平成二十三年五月三十日
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ほんとうは何も知らない親指の付け根にほくろがあるかどうかも
平成二十三年五月三十日
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君思ひうなだれて咲くケイトウの雨に打たれて冴えわたる赤
平成二十三年五月三十日
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