澤部もりかさん
のうた一覧
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しにたい、と口に出してはシャボン玉壊れるような心地たのしむ
平成二十三年五月一日
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唇の端からこぼれ落ちる「好きだ、」湯船にそっと浮かべた東京!
平成二十三年四月十三日
7
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骨太のロックンロールを求めても水面を滑るようなクロール
平成二十三年四月十一日
6
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夜桜の香りかきみの香りかととろける風が唇を刺す
平成二十三年四月十二日
5
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自転車を二人走らせて明治通りわたしばかりがきみに会いたい
平成二十三年四月二十八日
4
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喉痛め掠れ声で聞く「風邪引いた?」「大丈夫」きみも掠れていたね
平成二十三年四月十三日
3
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冷たさをこれでもかと共有して真空のシンとした音を聞く
平成二十三年五月一日
3
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てのひらにそっとのせたいしくずれないまぶたをとじて東京にキス
平成二十三年五月二日
3
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飴玉を転がすような顔をして鴬谷で彼女は降りた
平成二十三年五月二十九日
3
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降りだした雨はまだまだ弱いから秘密を少しも隠してくれない
平成二十三年七月十八日
3
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関係を持ったからという程度では変わらないであろう関係
平成二十三年四月十二日
2
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「とりあえず、腕輪が欲しい」と横顔あなたがあなたでありますように
平成二十三年四月十八日
2
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たのしい? と、その場の空気吐き出して涙も笑顔も投げ棄ててしまえ
平成二十三年五月一日
2
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性欲にまみれた何かを踏み潰す結局この程度なんですって
平成二十三年五月十八日
2
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きみがゆるく結わえてくれた髪のこと忘れられなくて 今も生きてる
平成二十三年七月十八日
2
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「コーヒーを浴びたみたいね!」って笑う境目が溶けて、ただ夏だった
平成二十三年七月二十三日
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あなたから流した風を掴んだら笑って言うよ、うまくできない!
平成二十三年四月十一日
1
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たとえばそう、午前2時に踊る君だね(眠らぬ街のしあわせのために!)
平成二十三年四月十四日
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何もかも投げ出してみて ただ思うきみに会えれば、それだけでいいのに
平成二十三年四月十七日
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空っぽのままで何もかも捨てちゃって脈打つことだけ感じればいい
平成二十三年四月十九日
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