繭一路さん
のうた一覧
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日溜まりような男に落葉降るざっくりざっくり冬が近づき
平成二十年十一月二十七日
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エスカレーター歩かねば我が落ち着かず夢追い夢に追われるように
平成二十年十一月二十七日
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円高に金融危機というこの世 情緒情緒と冬の蝶くる
平成二十年十一月二十六日
1
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ハンガーから落ちかかりたるネクタイの先のぐにゃりと闘っている
平成二十年十一月二十二日
3
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再生紙のような顔して現れて好きとも言えずまた去っていく
平成二十年十一月二十二日
1
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懸賞で当たってしまったグアム旅行なんだかんだと出費のかさむ
平成二十年十一月二十一日
1
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さめざめと泣く子の部屋の片隅で小首傾げている地球儀
平成二十年十一月二十一日
4
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一点しか入らぬうたが多けれど恋人だって一人でいいから
平成二十年十一月二十日
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いや、でも恋人もたくさんいた方が...
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三点目取って鳥肌たっている鳥も喜んでいるのだろうか
平成二十年十一月二十日
1
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サーバーのランプ色々点いているここが職場の天の川なり
平成二十年十一月十八日
4
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味噌汁の煙めきたるこの国の軍事好きなる人の多さよ
平成二十年十一月十八日
1
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エレベーターみんな黙って上を見るきっと空から生まれてきたのだ
平成二十年十一月十四日
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坂道をころがるだけの団栗をポケットに入れ吾子は喜ぶ
平成二十年十一月十四日
3
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冬菊の花びらの端捻れたり夢をぎしぎし洗いなおせる
平成二十年十一月十四日
1
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ふるさとを想えど体遠くあり首を伸ばして雁はとぶ
平成二十年十一月十四日
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東京は いつも祭のように人 ぽつりと言って君は青森
平成二十年十一月十四日
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残業の時間かぶさるようにしてホームぺージに短歌をつくる
平成二十年十一月十三日
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セロテープに指紋べったりつきおれば紅葉この世にひろがってゆく
平成二十年十一月十三日
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仕事から帰る心に落葉降る 夢で大きな焚火にしよう
平成二十年十一月十三日
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部屋隅でまじめな顔をせし我が子今日もオムツにうんちしている
平成二十年十一月十三日
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