透さん
のうた一覧
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君が愛でた赤い下着を洗う午後こうして遠くなるのでしょうね
平成二十三年九月一日
1
遠く離れて。関係は変わっても、お...
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失ったものなどひとつもないと言うあの唇の奴婢となりたい
平成二十三年八月二十五日
1
もう叶わないことですが。
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二人して素直になれぬ背中合わせ足の先だけ絡ませた夜
平成二十三年八月二十五日
2
「思いやりがないから」なんて悪ぶ...
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心臓を押さえられたよな夜でした君は野良猫私はねずみ
平成二十三年八月二十五日
5
息が止まるような、足が崩折れるよ...
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乱暴になぶられていた肌が在る優しい声を聞いた耳も在る
平成二十三年八月二十五日
4
関係が終わっても、私の生身に彼の...
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別れ際初めて「おまえ」と呼ばれたり「おまえがつらい」と所有格の朝
平成二十三年八月二十五日
2
こう言って、改札までは送ってくれ...
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午前二時ありとあらゆる我が儘が明日捨てられる子のようでした
平成二十三年八月二十三日
6
二人きりのとき、最後の夜ですらも...
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静まれと両の腕できつく抱く君の残滓が残るからだを
平成二十三年八月二十三日
3
昨夜抱かれたままの体で帰ってきた...
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地下鉄に降りていく吾見送る君哀しくて笑った僕らは似ている
平成二十三年八月二十三日
5
今朝、丸の内線新宿御苑前にて。通...
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ふれあえど渡しそびれた二文字あり「好き」は此処から過去形となる
平成二十三年八月二十三日
6
お付き合いしているときは好きだと...
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君のその弱さも賛美したかった無理でもしたかった でも無理だった
平成二十三年八月二十三日
4
またひとつ恋が終わってしまいまし...
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もう恋だメール添付の写真さえ見れないのです恥ずかしいのです
平成二十三年七月二日
4
そういう展開になってさえいなけれ...
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去年の夏 口にしていた誓いです もっともっともっと自由な恋を
平成二十三年七月二日
2
一年前、当時の彼に話していたので...
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瞳と声と其処と手のひら逞しき吾にふれたるきみの野生よ
平成二十三年七月二日
2
またしても新しい恋が笑!華奢な人...
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運命だと容易く言うきみの侵入にからだの裏を引っ掻かれている
平成二十三年三月二十三日
3
彼には、不確かなものを信じること...
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真夜中にまどろみから醒め煙草の匂い優しいひとの部屋がありました
平成二十三年三月二十三日
1
すでに私の人生から去ったひとをふ...
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初めて会ったそのときに寝て未だなお明けない夜が続いている肌
平成二十三年三月二十三日
2
共に夜を過ごしたことがお互いの記...
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きみが今夜逆らっているのは距離か吾か苦しくあまい絶頂の息
平成二十三年三月六日
2
驚きでした。声だけでそこに届くひ...
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初対面の吾を組み敷いたその腕を不思議と欲しくなる午前二時
平成二十三年三月六日
3
会ったその日に寝て、なぜか今も続...
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ひとりごと何度も口の奥で舐める「きみを愛することにしました」
平成二十三年三月六日
6
愚かにも私はまた始めようとしてい...
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