一葉さん
のうた一覧
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積もりゆく秘密をつめてふくらんだ重たき月ぞ鈍くひかりて
平成二十二年九月十日
28
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急流にのまれる如き抱擁に見え隠れする貴方の孤独
平成二十二年九月十一日
13
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儚いと知りつつも尚逢ひたくて君に降りゆく雪になりたや
平成二十三年一月四日
13
儘にならないこの気持ち・・・。
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施錠せし本能めざめる抱擁に溢れる性の行き場ぞ何処
平成二十二年九月十日
10
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真夜中の貴方の声は柔らかで荒れた心を優しく撫でる
平成二十二年九月十四日
9
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夕暮れの匂いはとてもさびしくて君住む街へため息ひとつ
平成二十二年九月十七日
8
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仮初めの恋ゆえ燃ゆる我が心落ちゆく秋の夕日の如く
平成二十二年九月二十日
8
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輪郭はおぼろになってゆくけれど雨の香りにあなたを想う
平成二十二年十月四日
8
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幾度なく切れそうな糸たぐり寄せかけがえのない人となりゆく
平成二十二年九月二十四日
7
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水籠りて忍ぶ心よ伝われと切なき想ひ歌に詠みゆく
平成二十三年一月十日
7
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きぬぎぬや別れ惜しみて帰路辿るふり返るまい追ひ縋るまい
平成二十三年一月十二日
7
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衣擦れの艶めく音に重なりし松の雪墜の幽けし音ぞ
平成二十三年一月二十日
7
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海界に漂ふ想ひ理無しと添えぬ二人の運命哀しき
平成二十三年二月十八日
7
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見晴るかす野辺に吹きゆく風たちが君の睫毛にのりて遊びて
平成二十二年十月十七日
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手を繋いで。風にふかれて。
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孤なる夜に咲いて散りゆく華ひとつ生の証の香りのこして
平成二十二年十月十四日
6
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戯れに君の背中に負ぶされば伝う温もり心揺さぶる
平成二十二年十月二十四日
6
秋風舞う中・・・。
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人知れず穢れを抱きしこの心眺め下ろすは十六夜の月
平成二十二年十月二十五日
6
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足元にはらり舞い落つもみじ葉の最後の呼吸幽かに聞こえ
平成二十二年十一月四日
6
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願はくは傍らで咲く一輪に叶はぬ現思ひ撓みて
平成二十二年十二月二十九日
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嘘纏い去りゆく背中追う目には尊ぶ光もはや消え失せ
平成二十二年九月十一日
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