ゆべしさん
のうた一覧
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サイフォンのスイッチ入れてコポコポと眠りの底から朝が沸き立つ
平成二十二年八月二十六日
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「あのね、」ってガトーショコラにサックリとフォークをしずめ「結婚するの」
平成二十三年一月二十一日
18
一コ上の従姉妹が急に大人に見えた...
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気に入りのレコードに針を置くようにあなたの心に触れたいのです
平成二十二年十二月十三日
16
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感傷にとろりとろける赤い粒ぷしゅんと割って夜よ早よ来よ
平成二十二年九月一日
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湿っぽいのは嫌えでい
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ほのぼのに透きゐる空の涙をば拭いしゆゑかひやり朝顔
平成二十二年八月二十九日
11
ゆゑか、が微妙。もっと柔らかい言...
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銀の匙一杯分の月明かりまぶしてあります。ココアをどうぞ
平成二十二年十二月二十八日
11
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やわらかき襦袢の端布か白い花梨をきれいに剥く女だった
平成二十二年八月二十一日
10
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猛暑など何クソ掃除のおばちゃんがゴシゴシやるんで今日もピーカン
平成二十二年九月四日
10
あぢい
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美しい貴方を独占したくって捧ぐ螺鈿の玉手箱をば
平成二十二年九月十四日
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玉手箱を渡した意図はなんなのだろ...
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大きなる青い魚がうろこ雲食はんと顔出す筑波の山か
平成二十二年九月五日
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初めて山を詠んでみたくなりました...
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歌できずカーペットの上コロコロをかけて色濃き毛羽を眺める
平成二十二年九月四日
9
コロコロって、取っ手のついたロー...
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夢のよにこんぺいとうを降らすのでロケット開けてひとつぶとっとく
平成二十二年九月八日
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ものすごくピン!とくるもの、音楽...
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おやすみと崩れる背中に呟けばほぐれた枯れ葉にぽとりと落ちた
平成二十二年十月三日
9
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「木の精よ」聞き違えた児は北風にわが葉を託す桜木を見た
平成二十二年十二月十八日
9
「気のせいよ」 ...
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お歳暮の林檎の山に一個くらい毒入りなんてありゃあせんかと
平成二十二年十二月二十九日
9
誰だ今ー 「ブスも毒リンゴ...
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泣けや泣け坊やは帰れぬ夕まぐれ揺れる鈴なりの赤い提灯
平成二十三年一月十一日
9
夜が来る
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夕焼けにポピンポピンとビードロを鳴らす少女の唇赤く
平成二十三年一月十一日
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宛名なき葉書をましろき陽光にあぶれば浮かぶ郵便屋の午(ひる)
平成二十三年一月二十二日
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(さあ、出発だ)
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口を開け言葉探せど見つからず音にもならぬ叫びをただただ
平成二十三年三月十八日
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申し訳ないとか頑張ってもあるけど...
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コーヒーを淹れたから少し話しましょうできればひとつホントが知りたい
平成二十三年十月三十日
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