聴雨のお気に入りの歌一覧
ななかまど
歳晩の街にあふれるフードロス明日のパンを探す民あり
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杜鵑草
思ひ出づる時はいつとはなけれどもさすが今宵は清しこの夜
13
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へし切
しあわせは 少しばかりにあれば良い 失ふときの悲しみ思へば
19
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艸介
ありふれた雨降る夜に濡れたまま 震える指であなたに触れる
10
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ななかまど
堤防が流れの形決めおれば流れる速さ川は決めおり
21
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杜鵑草
さらぬだに人疎らなる山里に今宵は月もすまぬなりけり
15
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へし切
野茨の実の色朱し 灰色の冬空のなか 其の色朱し
13
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ななかまど
鵯の声こごえる風になる朝は冬の日差しが枯野を濯ぐ
15
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滝川昌之
運び屋は北風でした庭先に二センチほどの氷柱届く
21
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ぜんまい時計
色褪せて地に還り行く落ち葉にも この夕空の赤届くべし
17
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杜鵑草
おのづから人に具したる時薬いつか忘れむこの悲しみを
12
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へし切
年の瀬も押し詰まっては気も逸る集う家族のあの顔この顔
18
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滝川昌之
折り鶴に息を吹き込む瞬間に小さな平和が膨らむのです
34
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ななかまど
人ひとり降ろしたあとは静かなり無人の駅に匂う山百合
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ぜんまい時計
道は濡れ 空を映してはるかなり 乾きて見れば今と此処のみ
10
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敦希
陽を浴びて山吹に紛う御手の色 律の風に揺れ鳴る神楽鈴
9
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杜鵑草
泡雪か雲かと見るに白木蓮 日影を浴みてなほ白く映ゆ
48
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へし切
戦とて誰が望みて死に行くか平和の在るは散華の上に
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横井 信
樟脳の優しく香る引き出しの返す力に祖母の思い出
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へし切
今はなき理念や誇りこころざし この日本は失くして久しい
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