水煙のお気に入りの歌一覧
リンダ
何事もなかった風情で忘れずにピンクほどいたタチアオイ咲く
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まるむん
ブラウン管テレビの小さな画面だけ部屋を照らして寂しさを増す
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キノシタサトル
いまはもういないわたしのポケットでけいたいでんわがふるえつづける
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詠み人知らず
君が漕ぐ自転車の後ろに跨がって追いかけてくる月から逃げた
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うにうに
触れるもの失ったまま錆びていくすべり台に降る星の歌
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詠み人知らず
裏を見せ表を見せつつ散るもみぢ 風にまかせるほかはないのだ
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市川ありさ
恋愛に純粋さなど要らないと気づいたあの日からの空白
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椿
鉄道がとうに千切れてないことをレールの跡よ教えないでね
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田中ましろ
また今日も二十四時間耐久であなたを想うマラソン完走。
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市川ありさ
八月の豪雨のような憎しみで玄関にある靴を見ていた
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銀ねず
人ひとり殺せさうなる顔をして歩くな 女子は笑みこそ凶器
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佐々一竹
駆け込めば間に合ったかもしれないが次の電車を選ぶ贅沢
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銀ねず
しゃんとせぬ時だに人は有つものを死に近き蝉の転がりまはる
7
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たんぽぽすずめ。
途中から鈍行列車になったとは言えず桔梗を墓前に添える
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詠み人知らず
正確な世界の大きさ知りたくば満員車両で朝刊を読め
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山本克夫
蝉のこえ聞こえてました図書館は夏の音にあふれています
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リンダ
ポケットの左手出して吾を抱け月に照らされ君を包もう
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詠み人知らず
どう書けば誉められたのか鉢植えにカビキラーを噴く我が父のこと
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螢子
人類の進化の証我が尾骨尻餅つけばヒビなど入る
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銀ねず
ミルフィーユを上手に食べる恋人の口からこぼれ落ちる「かあさん」
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