白﨑さきのお気に入りの歌一覧
シラサワ
ぬるま湯に 身体を沈め 思い出す この身が泥で できてたことを
7
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リクシアナ
炎天下なつくさ絡むバス停でサイダー瓶の汗を拭いつ
13
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滝川昌之
定年の朝にもらった手紙にはともに歩んだ妻からの謝意
22
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恣翁
淡き灯や ウインクしたる横顔に 長き睫毛の翳落とすらむ
15
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秋蒔こむぎ
頬ゆるむアイロンがけは苦手なの勝手がちがう広い背中は
8
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滝川昌之
シェパードに警察手帳を持たせたが見せずに噛みつく彼の悪い癖
18
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澪子
「考えてみます」と言うてくれたけど期待しまへん大阪やもん
11
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朝野沙耶
首筋に残る火傷の痕ひとつヘアアイロンが落とした疑惑
16
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紫茉
壁に背を預ける吾に「大丈夫」と やさしく微笑むモノクロの君
6
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朝野沙耶
道端の舗装を突き抜け顔を出す緑の強さに春を感じた
14
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澪子
何気なく描いた祖父の似顏絵は鼻の穴だけ不思議とリアル
12
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へし切
春の声先ずいちはやく耳に入る日日是好日なるかな
16
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朝野沙耶
星砕き溢れた欠片の降る夜はガードレールと二人で乾杯
13
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朝野沙耶
この国を憂うあまりに野良猫は鮭を奪わず夢を運んだ
11
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奏音
その中に 命はないと 知りつつも 捨てられずいる セミの抜け殻
14
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滝川昌之
檻なのか草原なのか生き方を選ぶは自分一匹として
22
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うすべに
降りやまぬ雨のしずくにひとりごと 追えばよかったあの人の傘
16
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三沢左右
花の名を知らない僕の掌の中の花をあなたの名前で呼ぼう
110
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谷真澄
寒空の電信柱に訊いてみる「独りで立ってて淋しくないの?」
4
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