兎桃のお気に入りの歌一覧
横井 信
梅雨明けの強い陽射しの降り注ぐ畑にそっと膨らむスイカ
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萱斎院
夜をこめてそらねはかるやほととぎす あやめもぬるるあかつきの雨
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継海
向日葵の押し込みてあり丸花瓶 さてゴッホなぞ真似てみようか
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びわ
蓮の池青々と葉が埋め尽くし花影一つ姿を見せず
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ななかまど
空の音消えた後にも手を振って見えぬあなたに整備士が笑む
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中康
畑仕事 土が濡れてる 口実に休み本読み 煎餅食らう
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茂作
燈らうの崩れた珠洲のお社に 我らの前に祈る人あり
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継海
陽の匂う さやえんどうを袋ごと水に放てば白き花浮く
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うすべに
満開のさくらかすめてすいと翔ぶ 長い旅路の疲れも見せず
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ななかまど
雪溶けの春待つこころの片すみに名残惜しいと思う三月
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灰色猫
尽きてゆく命を賭けてららららとうたびとたちの赤裸々な詩
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へし切
この雨が 彼の地に降れば救い雨 思い通りにならぬ雨ふる
10
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恣翁
曖昧な 雲の向かふの太陽は 日陰に残る雪を融かさじ
10
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ななかまど
春浅し猫はわれをも少しずつ忘れるようでさみしくなりぬ
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千映
子の声も響かぬ町の回覧で訃報続きの立春哀し
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あかぎり
新年のお餅の次は恵方巻き 街は満腹 チョコは別腹
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恣翁
ウェイトレス 音も立てずてテーブルに コップを置ける日曜の朝
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千映
情深きあほな女の一生も鴉のカーで削除されるか
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さかさまぼこ
見納めか火星木星シリウスの視野いっぱいの巨大三角
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中康
有明に 下弦の月の 鋭さに冷気身に凍む 青の東雲
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