兎桃のお気に入りの歌一覧
茂作
久しぶりわれに身をよす妻のあり 川越祭りの人出のなかに
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痴光山
なべて枝をへし曲げ下がる柿の中 蒼穹を見むとて ひとつ上向く
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横井 信
うつむいて出て行く門で振り返る金木犀の跡引く香り
13
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痴光山
育てたる見事なカリンに鳥は来ず 皆地を打つを見守れる母木
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ななかまど
一本に間引いた細き大根の足を洗えば愛し白さよ
15
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へし切
初採りも永田の村に生る蜜柑いずれも同じ腐れ実なるかな
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滝川昌之
病床に寄せ書きボールが届けられトライとるまで走るしかない
17
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海野 冬雪
長生きの家系の代価かひとりづつ認知の森で迷子になるは
5
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滝川昌之
人型に成って気配が消えてゆく寝室に残る妻のぬけがら
13
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恵雪
頭垂れ刈り取り待てる稲穂波 祝ふて赤き曼殊沙華かな
12
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ながさき
皆が知る「暑さ寒さも彼岸まで」 見事に当たる 先人の知恵
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草木藍
彼岸花いつも忘れず咲く花の今年は咲かぬ暑すぎる秋
5
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横井 信
単線の駅を旅する祝日の秋を連れてる風は爽やか
13
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恵雪
床臥して野分名残りの雨音に耳澄ませたり咳きの間に
16
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茂作
裏庭の犬ころ草の穗に出でて となりの女主人いまだ歸らず
12
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滝川昌之
抱き枕扱いだった夏掛けにすっぽり包まれ野分来る朝
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滝川昌之
土用波最後の汐風吸いにゆく今夏の浜砂熱も冷めれば
15
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ななかまど
息つかずニュース読みたるエーアイの声音はただに耳元を過ぐ
16
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恣翁
図書館の 広き机の片隅を 照らせる窓の白き夏の陽
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滝川昌之
すぐ着くと言った帰省の子どもらと宅配のピザのどちらが先か
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