仙人の弟子のお気に入りの歌一覧
天野まどか
熱きもの胸の奥からこみ上げて慌てて蓋する飛び散らぬよう
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ななかまど
猛暑日の逃げこむ先の図書館でページの海に時をゆるめる
9
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横井 信
立ち止まる木陰で浴びるそよ風にちょっと優しい夏の旋律
9
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只野ハル
指置けば小さく固く熱くなる触れらるることなきままに逝く
4
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独独静
寝覚めから瞬きの間に帳下つ恨めしきかな祝日の月
2
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独独静
金風が 潮の香りを 運んでは波がさらりと ふるさとの音
3
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痴光山
夏野菜、果物の値札をひと巡り 腹据え売場を巡る二度目よ
6
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恣翁
姿態をし 溶けぬるまでに見詰むれば 急く呼吸につれ乳房慄く
8
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中康
汗かいて 飛び乗る電車 いと涼しまつわるシャツを 耐え清まし顔
5
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横井 信
見上げればやけに明るい満月の首筋撫でるなまぬるい風
10
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へし切
言の葉を誰かが詠んで 少しだけ誰かに伝わる うれしいものです
10
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ななかまど
下野草ひそかな恋を抱きしめて名を告げぬまま夏は更けゆく
9
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中康
時が来て 馴染みの床屋 廃業す刈るだけの店 話なく混む
4
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舞
行き過ぎる見知らぬ おんな 髪の香に頬にも触れぬひとの面影
7
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Aquarius
プールから帰り菓子パン母のそばなんの不安もなくてまどろみ
3
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ななかまど
眠けまだまぶたに残る夏の朝ラジオ体操風はすがしく
8
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へし切
蚊帳の中 ほたる放てばほの青き 夢見る子らよ小暑の頃に
10
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へし切
交差点 わずかばかりの時間でも猛き陽ざしに日陰をさがす
8
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へし切
細道を互いに袖をすれ違ふ うれしいものです 交はす挨拶
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横井 信
風を見るつんと澄ました柴犬のまだ暑いよと嫌がる散歩
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