杜鵑草のお気に入りの歌一覧
横井 信
里山をゆっくり歩く日曜の汗を拭って空は夏色
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恣翁
目の覚むる緑の底に 五月雨の 茶渋のごとき澱を兆せり
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うすべに
雲間から洩れる陽ざしにあじさいの 色ふかまれば花にあおぞら
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継海
手に重き介護日誌を繰り読めば時さえ止まる最後のページ
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茂作
うらやましひと日住まばや萬葉の けしき殘れる奈良の里山
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継海
彼方此方の水田の映す窓灯り 惑わぬように駆る右カーブ
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へし切
真夏日の夜の寝屋処は 二十九度 寝も寝られずに エアコン始動
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ななかまど
梅雨晴れの午睡の夢にさまよえば蒸し暑ささえひとときの快
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恣翁
膝の上に 手を端正に重ぬれど 見上げたる面赤らみにけり
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うすべに
雨つぶにおじぎをかえす葉のうらに 翅をたたんでおひさまを待つ
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横井 信
じゃがいもを全て掘り終え降り出した梅雨を見守る紫陽花の咲く
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茂作
行く人の足をとどめて紫陽花は 雨のなかこそ色まさりけれ
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へし切
歳古れば独り暮らしも苦でないがなどか侘びしい孤独死を思ふ
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ななかまど
ホトトギス声枯れながら鳴く夕べ届かぬ想い闇にこぼれて
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横井 信
背伸びしてひかり集めるひさびさの梅雨の晴れ間の畑の野菜
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リクシアナ
時しらず咲いて寂しき春の暮いつぞ恋していつぞ花絶ゆ
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リクシアナ
短夜やさわぐ心を押さえても月のリズムを踏む赤い靴
11
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リクシアナ
初夏の風しろき小花の散歩道かなしきほどに晴れ渡る空
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リクシアナ
寂れゆくただ寂れゆく故郷の駅にいや増すルピナスの花
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茂作
音のする雨を厭はで見つるかな 今朝色變へたあぢさゐの花
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