きくゑのお気に入りの歌一覧
ななかまど
巣立ちたる子らの絵本に降る雪のときめき遠く静かに閉じる
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恵
降る雪に枝を擡げし蝋梅の声を聴きおり春はすぐそこ
14
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滝川昌之
帰省した子がいるだけで女子力を数段上げる妻の母性は
16
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奥月汀
じんわりと滲みいる熱にほだされて手放せなくなる湯たんぽの恋
9
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茂作
風凍り針立ち上がる霜柱 輝きて消ゆ人も見ぬ間に
12
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へし切
ぼんやりと ぼんやりとして過ぎてゆく 愛ほしきかな 僕の一日
14
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ななかまど
大量の洗濯物をたたみおり妻が丁寧に生きてゆくこと
12
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うすべに
ふくらんだ梅のつぼみに寄り添えば そっちじゃないと香るさざんか
8
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横井 信
陽光に目覚めて街は歌い出す新たな年にはじめる夢を
12
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へし切
舞ふことのできぬ 椿は淋しげに ぽつりぽつりと 静寂に落つ
14
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広葉樹
鈍色の雲に混じりて光芒を放つ雲あり寒天の冬
8
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滝川昌之
人生の右折ラインが青になり病んでた叔母が今、曲がり逝く
15
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横井 信
読んでない本の続きが気にかかる冬の雨降るまだ暗い朝
13
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ななかまど
黄の筵敷いて澄みたる晩秋の空に清けし銀杏の梢
11
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アガサ
強面の風になぶらる とねりこは 光と踊る影絵がきれい
6
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ハーコット
那由他まで遠き銀河をのみこみて神秘ただよう紺青の空
6
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飛和
筆先にふくんだ墨の濃淡で白紙に咲かせてゆく夏椿
16
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滝川昌之
暮れてなお余韻を残す夏至の夕 湿気った昨夏の蚊取り線香
15
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へし切
貧困に夢も持てずに 若者が 恋も知らずに老い惚れてゆく
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横井 信
春の雨ぽつりと落ちるひなげしの花の咲いてる棚田の小径
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