花散姫のお気に入りの歌一覧
秋日好
この世での立ち方ひとつ決められず半世紀過ぎまた雪が降る
18
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新座の迷い人
念力で 妻の病を 治したや念力なき身 悲し事かな
41
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滝川昌之
昼酒もまだ許される松の内あてを求めて重箱のすみ
22
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うすべに
かぎろいに 明けの明星うすらいで 川霧ひかる水鳥の影
13
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もみじ☆彡
新玉の 年の光は やはらかく 過ごす日々へと 祈る初朝
19
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バロンマン
また一人待つ人減りし盆帰り縁側ポツリ猫が佇む
26
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Chico
つきあぐる痛みにたへて浮かびくる月下美人の恍惚の貌
21
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千映
母の介護日増しに敬語増えてくる「すいませんね」がなぜか寂しい
96
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灰色猫
お餅買いみかん箱買い数の子もお節だけなし忌中の正月
21
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恣翁
尖りける 夜の空気を 音もなく震はせ 降れる細雪かな
19
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横井 信
風に耐え冬の寒さに美しく種を抱いて揺れる枯れ草
17
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夢士
雲ひとつ無き休日の昼下がりぽつんと一人ファミレスの席
14
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滝川昌之
手料理のリクエスト受け帰省する子を待つ妻の折る指愛し
25
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滝川昌之
リズムよく庭師の剪定鋏(はさみ)が丸めれば松の枝先 迎春となる
23
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もみじ☆彡
野の花は 能うかぎりに 咲きつくし 眠る枯野に 春待の月
16
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恣翁
箒川 冬に痩せたる その水に 寒月の霜冴え煌めけり
17
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滝川昌之
葉が落ちて空の広がる境内に玉砂利 凛と冬陽をはじく
25
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コタロー
たわわなる柿の實熟れしその彼方小さな農夫一人鍬打つ
21
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