もどりのお気に入りの歌一覧
只野ハル
湯上りの夕陽差し込むキッチンでヌードのままに飲む缶ビール
7
もっと見る
コタロー
だらだらと暑きにふはり蝶々のひらひら躱す宇宙の天井
8
もっと見る
まゆき
ドクダミと祖母が言うとき魔女がいてアロエと言うとき良い魔女になる
5
もっと見る
ななかまど
堂に座し秋の予感の風筋にきらめく夏を胸にたたみぬ
18
もっと見る
ななかまど
ことんぱた新聞受けに音生まれ我が家の令和おだやかに開く
6
もっと見る
さっさん
桶ほどの湯船に浸かり息を吐くとなりの家のカレーの匂い
5
もっと見る
麻矢
琵琶湖には行ったことがない晴れた日に君を誘ってゆくこともない
10
もっと見る
横井 信
葉にしずく弾けて揺れる若草にやさしく触れて夏の始まり
22
もっと見る
浜名美和
思い出がしっぽのように揺れるから忘れることを進化と言って
2
もっと見る
浜名美和
永遠などないとあなたはしっていたふたりで青を百種類練る
6
もっと見る
浜名美和
よのなかをうまく泳いでと授かったひれをあなたがかじる幸せ
4
もっと見る
浜名美和
局地的かなしみにぬれた公園で配られる個別包装の虹
8
もっと見る
浜名美和
ぼたもちとバイクで走るお坊さん春の結び目にかくされている
6
もっと見る
只野ハル
病院のロビーの壁のクリムトのユングフラウは絡み眠れる
11
もっと見る
秋日好
二十年たったと思う缶詰のベイクド・ビーンズ美味しい夜に
14
もっと見る
ななかまど
障子戸を冬日のかけら入りきて母の好みし籐椅子の向き
15
もっと見る
幸子
元旦が賞味期限の納豆が初日のごとくスーパーに光る
15
もっと見る
恣翁
影薄く あるか無きかに星低き聖夜に独り 明けや時雨れむ
18
もっと見る
ななかまど
切り岸に灯台はるか立ちており吾を導きし人の逝きたり
12
もっと見る
滝川昌之
抱卵のウズラは小屋の隅にいて覘く私を悪党にする
21
もっと見る
1
|
2
|
3
>>