朝露のお気に入りの歌一覧
へし切
古寺の苔にむもるる築山にもみぢ葉散りて秋は暮れゆく
20
もっと見る
ひよこ豆
突然に動きを止めて きらきらの瞳が話す 肩にトンボと
24
もっと見る
ひよこ豆
足音がガシュカシャゴシュとリズムとる晩秋の路 木漏れ日の中
14
もっと見る
ひよこ豆
寒そうに道路の端にかたまって道行く車を見上げる落ち葉
21
もっと見る
灰色猫
地を這って進化を遂げた肉体が海のリズムで呼吸している
22
もっと見る
灰色猫
鼻血吹く亀仙人の甲羅には友の手紙が隠されてある
24
もっと見る
恣翁
指先に 嬲る乳嘴の尖れるを 確かめたくて 唇に啄む
15
もっと見る
恣翁
跪く君が背後ゆ 滴れる菊の露こそ 舌に掬はめ
13
もっと見る
恣翁
家々の屋根を 秋風 高く吹き 日暮れの寒さ 襟に浸みけり
22
もっと見る
恣翁
皺ばめる 寂びし額は 経りし日を刻みて 秋の陽こそ浴びけれ
22
もっと見る
灰色猫
夏の日の焼けたレールを歩みゆく向かい風切る少年の旅
29
もっと見る
ひよこ豆
空見上げ月に電気が点いたよと家路を急かす幼き吾子の手
24
もっと見る
ひよこ豆
細枝に熟れた柿の実ずっしりとバランス保ちその時を待つ
23
もっと見る
KEN
くろかみの 乙女にとまる 黄葉ひとつ すこし愛しく すこし寂しく
15
もっと見る
コタロー
陽を浴びて蚯蚓ゆつくり伸び縮み何處へゆくのか風に尋ねる
12
もっと見る
恣翁
熟れし実を 鴉啄み 残しつる 上枝の柿の爛れたるかな
21
もっと見る
ひよこ豆
川風にススキ仲良く一斉におなじとこ見て身体を揺らす
18
もっと見る
秋日好
月光のしんしん沁みる秋の日に四回転飛ぶメイプルリーフ
14
もっと見る
幸子
なぜですか まさかと思い確かめて受け入れ切れぬ事実につきあたる
14
もっと見る
詠み人知らず
風に揺れ 呑気に咲いたオダマキは 自由へとけて微粒子となる
11
もっと見る
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
>>