はづき生のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
「あの星を獲って!」とわがまま言えば君 容易につまんで口に放りこむ
11
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山本克夫
この夏の理解者になりそこねたひとが入道雲に包まれてゆく
7
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瀬波麻人
四年間使い続けたケータイの機種変更はすぐに終わった
6
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まき
友人と名乗るセールス電話を母は「娘に友達なんていない」と切った
46
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羽
空を飛ぶ城に思いを馳せながら天空率を示す建築士
11
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羽
講師まで一直線に早緑の伊右衛門ならぶテーブルの端
6
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下地杏
思い切り手足伸ばしてもう何処に行ったってよい一人に返る
6
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羽
彼方には波のくだける音のして夜には海をおさえきれない
11
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凍
いらっしゃいませありがとうございますありがとうございましたまたどうぞ
1
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羽
屋上の給水塔のかげにふたり逃げ水のようなアイスを食べた
8
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羽
草冠の名をもつ君のすずやかなみつあみゆれる初夏の坂道
12
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羽
鋭角に切り取られてる夜の闇 触れてはならぬものがあるのだ
6
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羽
水鏡のぞき大地にうずくまる少女の時はよどまず過ぎる
4
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羽
無遠慮にきみの心をノックする この手はいつかひびわれてゆく
2
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羽
ふんわりとホイップクリーム泡立てた ニセモノの雲で春の空行く
5
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山本克夫
喫煙のひとたちのドトールの二階から見る雨降りの街のつまらなさ
1
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那珂由比
ちちははの見る故郷とわたくしの見る東京のこの幸せの差
5
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那珂由比
産む性よ目覚めておくれうずもれた奥歯の痛み 砕くドロップ
6
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那珂由比
デミタスのマシンは使われないまま四年目の秋みずいろの妻
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MK2
知らぬ町 煙のにおい 水のにおい 母の手殺した私をあわれむ
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