おぢ丸 のお気に入りの歌一覧
羽
黙りこむ君は突然冬枯れの木立を抜けるまなざしをして
21
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のびのび
ふたり分用意するくせが抜けなくて少ししょっぱい昨日の豚汁
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卯月
パラボラは声なき声を受信する星が静かに死んでゆくとき
15
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詠み人知らず
抱きたいと両手が泣くから仕方なく買え得るだけの愛を探すの
4
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ほたる
また一つ胸の小瓶に落とすのは老いて輝く恋の宝石
5
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卯月
子狐が手袋買いに行きそうな今日も眩しく白い雪の日
20
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詠み人知らず
うしなったひとはいつでも美しい銃弾のまま胸にめり込む
19
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山本克夫
駆け込んだ電車は何事もないように走りはじめる月曜の朝
1
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詠み人知らず
雪深く埋もれた墓標わたしには守りきれないものもあります
5
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螢子
案山子の如ただ立ちつくす我がいて帯はしだいに形となりぬ
10
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向日葵
まだ何か家族と言うには物足りぬ君と並んで柏手を打つ
11
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詠み人知らず
しょんしょんと雨は降りますちっぽけなわたしの世界のすべてを濡らして
9
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ほたる
甘口の赤いワインの味がする わたしの涙を人差し指で
6
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詠み人知らず
9センチヒールが折れて水鉢の金魚も死んでひとりになった
2
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詠み人知らず
ため息で漂い逃げた幸せはあなたの耳の奥の迷路へ
4
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鷹雪
やわらかな漆黒を細く尖らせた4Bの芯に春は似ている
38
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じゆん
悲しみで飽和している夜空へと 手を差し伸べて 桜は咲いた
6
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詠み人知らず
春の日の夕暮れ時の残像は視界の端に捕らえた芋虫
2
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ほたる
土曜日の君の暮らしがどうであれ わたしは私で在ろうと誓うも
1
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螢子
水仙の咲く家に住む君なれば自分が一番一番が好き
3
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