安井シンゴのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
哀れみを貰えぬ猫で構わない爪は隠して日向に眠る
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詠み人知らず
悪口は 吐けば己に返り来る 厳しきものぞ 心して生きむ
27
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詠み人知らず
のみこまれ コピー用紙が召されゆく 漏らせぬ秘密 粉雪の贄
20
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リクシアナ
中庭の白きマリアの諸腕に木漏れ日ひずむ君抱く初夏
26
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野々花
真っ直ぐな道を斜めに青葉風吹けば気ままな夏が始まる
17
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詠み人知らず
川重のバイクを鳴らす革ジャンの 老いた主張が 黙殺される
21
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詠み人知らず
新緑に小雨の落ちて潤えば 軒下の雛 お腹が空いた
21
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リクシアナ
M形の画布に横たう春の峰雪なお白き暑寒別岳
23
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コーヤ
咲き誇るバラの園より立つ香り風に乗りては君に届けん
22
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コーヤ
新緑の勢い伸びる若葉たち枯れゆく我を蘇らせる
24
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秋日好
パステルの苧環の海立ち上がる薄黄の牡丹は泡のビーナス
21
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野々花
後ろ手に閉めたるドアの重さより遥かに重い過ぎ去りし日々
24
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滝川昌之
日常の人出にもどった「江ノ電」に七里の浜も凪ぐ休み明け
33
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沙久
青いかもしれないけれどこの道を好きなだけ悔いて生きていこう、と
23
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まあさ
満開の桜の下でそっと手を繋がれ私は無口になった
3
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野々花
亡き人を連れて歩めばはらはらと髪に肩にと寄り添う桜
9
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美津村
匂ひたつ葱の畑のひと騒ぎ鼠をつかみ鳶飛び立ちぬ
12
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千映
ぜんざいに「塩入ってる?」と母のいうまだ衰えぬ味覚があった
22
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詠伝
「北海道出身二十九歳」の中途感にて浮遊してをり
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木タロー
星の蒼 月の緑に闇の藍皐月の夜の静寂にとけて
11
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